骨盤はまわりを取り囲む筋肉群がスムーズに働いていれば、いつも安定しているのだそう。今回はその大切な役割を果たしている筋肉についてご紹介します。
骨盤と連携している筋肉群。
その複雑さが不調を招く!
「骨盤にはたくさんの筋肉が付着していて、体の動きにかかわっています。それは皆さんが想像するよりはるかに複雑。前後左右、浅層から深層までさまざまな筋肉が重なり合ってくっついていて、動きをコントロールしています。つまり骨盤とこれらの筋肉が連携して、人のいろいろな動きを可能にしているわけです。でも、何かのきっかけで筋肉がうまく働かなかったらどうなると思いますか? 骨盤を安定させることができなくなりますね。それがいわゆる骨盤の歪みやずれ、傾きにつながるんです」(蒲田先生)
骨盤は骨だけが動いたりずれたりするのではないということ。筋肉によって本来とは違う影響を受け、不調につながってしまう…。骨盤まわりはいつも不安定な状況にさらされています。
骨盤と連結している筋肉
骨盤は、下半身の動きのすべてにかかわっているものです。そのさまざまな動きをコントロールしているのは、骨ではなくまわりを取り囲む筋肉群。これらの筋肉がスムーズに働いていれば、骨盤まわりはいつも健全です。
骨盤にはよく聞く筋肉もたくさん付着しています。「えっ、あの筋肉も骨盤に?」と思った人も多いのでは?
骨盤の後ろ側、つまりお尻には殿筋のほか、股関節の動きを司る小さな筋肉が深い場所に多数重なり合っています
次はハムストリングスと男女の骨盤の違いについて。
スポーツをする人はハムストリングの状態にはよく気を使うものですが、実は骨盤とも密接な関係が!
男性の骨盤が細くて深いのに対し、女性は妊娠・出産時に適応するため広くて浅い形に。その分、横に開きやすいのが特徴
次回からは骨盤の歪みについてご紹介します。お楽しみに。
撮影/藤沢由加 ヘア&メイク/渡辺真由美 イラスト/内藤しなこ
構成・原文/蓮見則子