ふとした瞬間の尿もれや頻尿の症状を感じている人は、理学療法士・田舎中先生のエクササイズを参考に。正しく動かせれば、2〜3カ月で効果の表れる人が多いとのこと。とても地味だけど、簡単だから頑張って!
「締める」だけではなく
緩めることから始めて
骨盤底筋を使うというと、どうしても頑張ってしまう人が多い様子です。これまでたくさんの女性を見てきた田舎中先生によれば「もっと楽に体を使っていい」のだそう。骨盤底筋はインナーマッスル(深層筋)なので、インナーユニット(前々回参照)とともに動かせると自然。腹筋や殿筋といったアウターマッスルを使ってしまうと、関節も動いてしまい、骨格によい影響を与えません。正しく骨盤底筋を引き上げる感覚を養うため、ストレッチと基本のエクササイズを覚えましょう。
まずは骨盤底筋の柔軟性をUP!
骨盤底筋が硬い人は少なくないもの。そのままでは正しく動かすこともできません。まず、骨盤底筋を柔軟に保つためのストレッチを行います。よつんばいの姿勢から、ゆっくりお尻を後ろに引き、坐骨の間が左右に引き伸ばされるのを感じて。これを繰り返しましょう
肘までついたよつんばいの姿勢は、内臓の重さが骨盤底筋にかからない状態。この姿勢を基本にします。まずは骨盤底筋を引き上げて10秒間キープ! 難しい人は5秒でもよいので、トータルで30回程度やります
横向きはお腹が緩みやすく力が入らないため、骨盤底筋を使う感覚がわかりやすい
腹式呼吸ができる人なら仰向けでやってもOK。感覚がつかみにくいため、難易度高め
どれもできるようになったら、座ってやってみます。坐骨を立てたよい姿勢で
次回は、何かと話題! 何かと気になる! 骨盤まわりのTOPICSをご紹介します。
撮影/藤沢由加 ヘア&メイク/渡辺真由美 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/蓮見則子