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羽田美智子さんが教わる注目のエクササイズ「フェルデンクライス」②なりたい自分になるための3つのキーワード

羽田美智子さん

羽田美智子さん

1968年生まれ。女優として映画、ドラマ、テレビ、CM、ラジオなどで幅広く活躍。テレビ朝日「特捜9」(4月スタート毎週水曜夜9時放送)出演予定。Amazonプライムビデオ「チェイス 第1章」出演中。
羽田美智子オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/hada-michiko/
instagram : michikohada

羽田美智子

“自分磨き”のための大人の手習い Vol.7

 

 

注目のエクササイズ「フェルデンクライス」で
心と体をもっと解放しよう!

 

私たちは知らず知らずのうちに、体の動かし方や生活習慣、考え方などに"クセ"がついています。長年しみついたクセや習慣にとらわれず、もっと自由になれたら…!

"脳の学習する力"を利用して、体を動かしながら楽に動く方法を脳に気づかせる「フェルデンクライス」をかさみ康子さんに教えていただきました。

 

 

 

かさみ康子さん 

Yasuko Kasami

フェルデンクライス・プラクティショナー。アシスタントトレーナー。モダンダンス、バレエを学び、先鋭的な舞踊家として実験的な舞踊作品を多数発表。’95年フェルデンクライスメソッドのNYでのプロフェッショナル・トレーニングに参加。’96年よりレッスン指導を開始。2003年11月にフェルデンクライス・ジャパンを設立し代表に。
http://www.feldenkrais.jp/

 

 

 

「フェルデンクライス」で
なりたい自分になるための3つのキーワード

 

さまざまな動きを試すことで、"その人にとっていちばん楽な動き方"を脳に気づかせることができます。

 

それはどんな効果をもたらすのでしょう?

 

 

考え方のパターンにも
選択肢を増やすと楽になる

 

かさみ レッスンを通じて自分に注意を払い続けると、自分を客観視できるようになるのですが、いかがですか?

 

羽田 私はすぐに頑張って"何かやろうとしちゃう人"。腕を上げてと言われたら耳の後ろまで思いっきり上げちゃうというのかな(笑)。いつも力みがちだし、みんなが楽になるなら自分が頑張ればいい、と考えていることに気づかされました。

 

かさみ それは羽田さん自身が一生懸命な自分が好きで、そうありたいと思っているから。でも100%の力をつねに出そうとしている、そのプレッシャーをまわりの人は敏感に感じているのではないでしょうか?

 

羽田 マネージャーからも「少し力を抜いてテレビに出てくださいね」と言われます(苦笑)。でも声をかけていただいたのだから、頼まれた以上の仕事をしなくてはと思ってやってきたので、その折り合いが難しくて。

 

かさみ 考え方のパターンにも選択肢を増やしましょう。極端に言えば"手抜き"ができるようになればいいんですよ。自分が頑張らなくてはと考えがちなところをいったん客観視して、「なぜ手抜きができないのか、手抜きをしても誰も困らないのだからやってみよう、そのためには自分の何を変えればいいのか?」と考え、普段とは違う行動をして成功したときの自分をイメージしてみて。そうすると、物事は別のよい方向に向かうものなんですよ。

 

羽田 そうなんですね。体の動き方にも、自分の考え方にも選択肢が増やせるよう、意識して過ごしてみます。

 

 

 

→次ページでは、3つのキーワードについて詳しくご紹介!

 

01

難解!? やさしい!?
フェルデンクライスとは

 

私たちは毎日の生活の中で、必要以上に筋肉を使ったり不自然な姿勢をとって体を緊張させ、神経や筋肉に大きな負担をかけています。これが習慣化すると肩コリや腰痛、姿勢の悪さなど、さまざまな不調の原因になります。

 

フェルデンクライスでは脳と体のコミュニケーションをよくすることで、不必要な緊張のない、柔軟で機能的な動きを学びます。ゆっくりと小さな力で動くことで得る「気づき」によって、これまでのパターン化した動きやクセから解放され、柔軟性が回復。どんな動きがよいかは各自の感覚次第なので、お手本はありません。体に意識を集中させてたくさんの「気づき」を手に入れましょう。

 

【フェルデンクライスの歴史】

創設者は、20世紀半ばに物理学者、柔道家として活躍したモシェ・フェルデンクライス博士(1904~1984年)(下写真)。博士は柔道の有段者で、あるとき負った膝の大ケガを機に、脳と神経の学習システムを利用した独自のアプローチを開発し、ケガを克服。フェルデンクライスは、このときの経験をもとに、生理学や生体力学などの研究を積み重ねて生まれたメソッドです。

ⓒ Courtesy of Feldenkrais Institute,Tel Aviv, Israel

 

 

 

02

続けることで体だけでなく、
心に起こるうれしい変化とは?

 

レッスン後、体のこわばりがほどけることで、気持ちも楽になることがあります。これは体と心は別のものではなく、変化はいつも体全体で起きていることの証明。何か困ったことが起きても、冷静に解決しようと考えられるようになるなど、メンタル面に効果がある点も魅力です。体の動きがよくなることで自分を肯定し、自信が持てるようになるー。すばらしい相乗効果が得られます。

 

03

クセから自由になれれば、楽になれる

 

誰にでもある、いつの間にか身についてしまった動きのクセ。動きや姿勢のクセは偏った体の使い方につながり、不調の原因になるともいわれます。フェルデンクライスでは、動きに選択肢がなく、違う動き方ができないことが問題だと考えます。バッグを左肩にしか掛けられないなどもその一例。動きの選択肢は、日常的な動きにちょっとしたバリエーションをつけることでも取り戻すことができます。

 

簡単な方法としては、利き手と反対の手を使ってみること。ヘアブラシや箸の持ち手を逆にしたり、着替えのときにいつもと違うほうから手や脚を入れる、脚の組み方を替える、といったことが脳の活性化に有効です。

 

 

 

次回は、羽田さんの「フェルデンクライス」初体験の結果をご紹介します。

 

 

撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/永塚克美(HEADS)〈羽田さん〉 木下 優(ロッセット)〈かさみさん〉 スタイリスト/梶原寛子〈羽田さん〉 イラスト/かくたりかこ 構成・原文/向井真樹

 

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