入眠してすぐ、約90分間続く深睡眠を得るための5つの心得をご紹介しています。今すぐ実践して、質のよい睡眠をを手に入れよう!
4 歯ぎしり・食いしばりは日中の姿勢を正して軽減!
自分だけでなく家族の安眠も妨害する歯ぎしりや食いしばり。正しい姿勢と簡単ストレッチで症状を軽減させましょう。
お話を伺ったのは
飯塚宏明さん
Hiroaki Iizuka
歯科医師。飯塚歯科院長。バイク事故の経験から、ただ歯を治すだけでなく歯科治療を通して全身を診る治療方針に。姿勢からくる歯のトラブルに詳しい。 https://www.iizukashika.com/
姿勢の歪みがあごに影響。9割の人に可能性あり!
「歯ぎしりも食いしばりも、全身の歪みの結果です」(飯塚宏明先生)
姿勢が悪いと、それでも視線は無理に前方を見ようとするので、あごの位置がずれてしまいます。このずれを睡眠中に元に戻そうと働く力が、歯ぎしりや食いしばりです。
「普段口を閉じているとき、上の歯と下の歯の間には隙間があります。椅子に浅く腰かけ、そのまま背中を背もたれに預けてみてください。あごがずれていると上歯と下歯が接します。この接触が負荷となり、口まわりの筋肉を緊張させて歯ぎしりや食いしばりを引き起こします」
まずは下のセルフチェックで確認。少しでも当てはまるなら可能性ありです。
「日常の姿勢を見直し、簡単マッサージとストレッチを毎日の習慣にしましょう。口まわりの緊張をほぐすことで、歯ぎしりや食いしばりの症状を軽減します」
次ページにマッサージ&ストレッチの方法をご紹介。
【毎日のマッサージ&ストレッチで口の周辺をリラックス!】

①口を軽く開け、左手の小指を喉奥に向かって根本まで差し入れ、そのまま右の口角へ。 手の力を抜き右上の歯ぐきの奥に小指の腹をのせます ②小指全体の腹を歯ぐきに沿わせ、奥から正面へ優しくなでます。同様に右下の歯ぐき、手を変えて左上の歯ぐき、左下の歯ぐきも。各2~3回

①上正面の歯ぐきと唇の間に舌を置きスタート。上唇を押し上げるように舌を移動させ、左頰の内側、下唇、右頰へと舌を大きく回して。5~20回 ②反対回りも同様に5~20回リピート。舌は口まわりのさまざまな筋肉とつながっているので、舌を大きく回すことで口まわりの緊張がほぐれます
イラスト/sino 取材・原文/小林みどり