穏やかな英虞(あご)湾を臨む伊勢志摩国立公園の中に、世界のアマンが初めて手掛けた、温泉を有するリゾート「アマネム」があります。
英虞湾から丘を登り訪れると出迎えてくれるのは、日本旅館を彷彿とさせる、木のぬくもりと黒瓦がシックで、とても開放感のある建物。海と空が抜ける風景がその先に広がり、着くなり気持ちがほぐれていきます。
広大な敷地にダイニングバーやラウンジなどがあるレセプション棟、24室のスイートと4棟のヴィラの客室、スパ施設が点在。その間はカートで移動するシステムで、プライベート感たっぷりに豊かな自然が満喫できます。上はラウンジと、その前のオープンエアスペース。右に英虞湾。
海が見えるラウンジは開放感があふれ、3面窓に囲まれています。ほかの部屋やダイニングなど、どこからも英虞湾が臨めるので、ほんとうに気持ちがよく、和めます。
チェックインタイムから、コンプリメンタリーでアフタヌーンティーが楽しめるのも、嬉しいところ。
お部屋のお風呂も天然温泉。加水なしの温泉が豊富に蛇口から出てくるのに感動。窓を大きく開け放して、自然との一体感を満喫!
どのお部屋からも見える海は時間ごとに表情を変え、またデッキチェアなどでのんびり眺めていられる造りになっているので、ついついお部屋でゆっくりしたくなってしまいます。写真は「ナギスイート」
そして、特に注目なのが、アマン初の温泉を有するスパ。温泉水を利用した広々とした屋外温泉施設、サーマル・スプリングには、デイベッドやラウンジが設けられ、豊富な成分を含む天然温泉が楽しめます。
2つの温度に分かれたサーマル・スプリングを囲むように、プライベート温泉や各種トリートメントルーム、フィットネスジム、ヨガスタジオなどが配され、そのスパだけの敷地面積が約2000㎡というスケール。
トリートメントは、三重特産の真珠の粉や海塩、漢方生薬を使ったハーブボールも心地よく、他にもスパメニューが豊富です。
また、スパ施設をフルに活用し、コンサルテーションを基に、東洋西洋さまざまなウエルネスプログラムと食事療法を合わせた「パーソナル ウェルネス イマージョン」は、美容セレブの注目の的。これについては次回詳しくリポートします。
食事は、充実したチームワークが冴える厨房が、和食、洋食とも、三重の食材や全国から取り寄せた逸品による、旬の料理が楽しめます。そしてヘルシーメニューにも対応していて、マクロビ料理のキャリアも持つ料理長により、彩り、盛り付けも素晴らしい、考え抜かれた味付けで体に優しい料理も食べられます。上は名物のひとつ「和箱定食」。
「18種の草鍋」はやさいのしゃぶしゃぶ。
これまた英虞湾を臨む、温水プール。朝、昼、夕方と、さまざまな表情をみせてくれて、実にフォトジェニック。これからの季節は、ここで泳いだり、海を眺めたり、バーのドリンクを飲んだりが気持ちいい。
「アマネム」とはサンスクリット語で平和を意味するアマンと、日本語の歓びを意味する合歓(ねむ)から命名。まさにそれを満喫できる、心身とにリセットするのに最適なリゾートです。
次回に続きます。
アマネム
三重県志摩市浜島町迫子2165
℡0599-52-5000
宿泊料金/モリスイート¥110,000(朝食含む)~
通常スパ料金/ボディ・トリートメント(60分)¥22,000~、アクアティック・ボディワーク(60分)¥22,000~など。※料金は税・サービス別
アクセス/賢島駅まで、近鉄名古屋駅から近鉄特急で約2時間10分。大阪難波駅から同薬2時間30分。
撮影/福知彰子・編集部 取材・原文/山村浩子・編集部