手を当てて、さするだけでも心地いい
冷えに効くツボ7選(後編)
冷房過剰な現代では冬より夏のほうが冷えは深刻。35年のキャリアを持つ鍼灸師で、冷えとり名人の田中美津さんが、夏冷え養生法を伝授します。
今回は、前回に続き、美津さん厳選の「冷え効くにツボ7選」から5つのツボをご紹介します。
痛みや怒りを鎮めて、ストレス冷えをとる
合谷(ごうこく)
親指と人差し指の股で、
骨と骨が交わるところの人差し指側で、押すと痛いところ。
手の冷えや冷えのぼせ、ストレスによる冷えにも有効。
頭痛、歯痛、眼精疲労、胃痛、肩コリなど痛みやコリにも効きます。
命の泉がわき出る腎臓のツボ
湧泉(ゆうせん)
足の5本の指を折り曲げるとくぼむところ。
名前通り、命の泉がわくツボで腎臓と直結しています。
新陳代謝を促し、ス タミナをつけ、体と心の疲れを取り除きます。
冷えのぼせ、むくみ、腰痛、頻尿、不眠、婦人科系トラブル全般を改善。
下半身の冷えをとり腎機能を高める
中極(ちゅうきょく)
おへそから恥骨まで下がっていって、
恥骨の上縁から親指の幅だけ上にあるツボ。
下半身の血行をよくして、腎臓の働きを高めます。
膀胱の緊張を取り除き、尿がたまりやすくなるため、
頻尿や膀胱炎によく効きます。
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腎臓の疲れをとり生命力を吹き込む
腎兪(じんゆ)・志室 (ししつ)
腎兪はウエストラインと背骨の交わるところから、左右約3㎝にあるツボ。
志室は腎兪の外側 にあり、
背骨から左右に指4本分離れたところにあるツボです。
腎臓の疲れをとり、生命力を回復させます。腰痛にもよく効きます。
次回は、いろいろなツボ刺激法をご紹介します。
イラスト/しおたまこ 構成・原文/石丸久美子