冷えに効く、いろいろなツボ刺激法
冷えに無防備になりがちな夏は、冷房過剰で冬より冷えは深刻です。35年のキャリアを持つ鍼灸師で、冷えとり名人の田中美津さんが、"明るく養生、元気に不摂生"をモットーに、体も心もラクになる"好い加減"な夏冷え養生法を伝授。
今回は、美津さんおすすめの、冷えに効くツボ刺激法をご紹介します。
【お灸】
●初心者でも安心! 簡易灸で温熱刺激
お灸はエネルギーを与えるので、弾力のないほうのツボをねらいます。
熱いと思ったときにはもう効いているので我慢せず取り除いて。
はじめてのお灸moxa Thé vert 緑茶のかほり(50個入り)¥1,000/せんねん灸
煙の出ないタイプ。せんねん灸の奇跡 ソフト(50個入り)¥1,380/せんねん灸
貼るだけでOK。火を使わないお灸 太陽(2個入り)¥220/せんねん灸
次ページでは、【こんにゃく湿布】!をご紹介。
【こんにゃく湿布】
❶ こんにゃくを2枚用意し、弱火で10分ほどゆでます。
❷ うつぶせになって、タオルに包んだゆでこんにゃくを左右の腎臓の上あたりに置いて20分温めます。
❸ 終わったら水で濡らしたタオルを固く絞って、湿布した箇所を拭いてください。
こんにゃく…。若干引きぎみの方もいらっしゃるでしょうが、ゆでこんにゃくは湿熱で、肌への当たりが柔らかく、体の奥までじんわりと熱が浸透するのです。その気持ちよさは圧倒的! カイロなどの乾熱では決して味わえない幸福感をもたらします。冷えてだるくてどこにも出かけたくない週末に、好きな音楽をかけながら行えば心も体も温まり、やる気と元気がわいてきます。食後に行う場合は少なくとも1時間はあけて。
次回は、自律神経を整えて冷えない体に導く呼吸法をご紹介します。
撮影/鈴木康久(千代田スタジオ) 細谷悠美 イラスト/しおたまこ 構成・原文/石丸久美子