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夏休みおすすめ親子旅(海外編) プーケットで二人ウェルネスとバンコクの旅 

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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夏休みおすすめ親子旅(海外編)

プーケットで二人ウェルネスとバンコクの旅

 

こんにちは小野アムスデン道子です。夏休みで帰省の娘とオトナの親子旅。海外編は、プーケットとバンコクと異なるタイを楽しむ旅です。

 

今回の夏休みは、大学入学前のご褒美旅的な意味合いもあって「タイに行きたい」&「リゾートも」という娘の希望をかなえるべく頭をひねりました。行き帰りはLCC(ローコストキャリア)で予算を抑えて、滞在はラグジュアリーにという作戦です。

 

まずは、羽田からドンムアン空港が発着となるスクートとノックスクートというLCCを乗り継いでプーケットへ。ドンムアン空港はLCC同士で国際線から国内線への乗り換えがスムーズ、さらにバンコク市内までがスワナプーム空港より近いので、バンコクでの滞在を有効に楽しめます。そして、食事なしでも席のゆとりなどはフルサービスのエアラインとそう変わらず、帰国便は夜中にバンコク発で寝て帰るので、OK。初日は夜にプーケットに着くので、エアラインをセーブした分、空港まで有料のお迎えをお願いしました。疲れて空港に着いても、何も考えずに車に乗込めばもう安心。

 

 

宿泊先の「バンヤン・ツリー・プーケット・スパ・サンクチュアリー」に到着したのは9時を回っていましたが、スタッフからジャスミンの花輪のお出迎えをしてもらい、すぐに部屋にチェックイン。550㎡のプールヴィラのリビングにはゆったりとしたソファ、テーブルにはリゾートでアレンジしたハーブティやナッツ・ドライフルーツ類、ウェルネスを考えてグリーンジュースが用意されていてホッとします。

 

バスルームは、ツインボールで2人がそれぞれに洗面を使え、室内にはシャワーを兼ねたスチームルーム、屋外にバスがあります。

 

10月に正式発表される新しいプログラム「サンクチュアリー・ウェルビーイング Sanctuary Wellbeing」を先取りで体験する取材も兼ねていたので、明日からはアクティビティにスパにと充実スケジュール。すぐにベッドへ向かいます。

 

次ページに続きます。

翌朝、ウェルネス・ホストのエリザベスさんと会って、体調などを記入したコンサルテーションシートを元に、滞在中に実施されるプログラムの中から最適なウェルネスアクティビティをチョイス、スケジュールをカスタマイズしていきます。スパプログラムやレストランのオプションの中からおすすめの食事などもアドバイスしてくれます。

娘にとって、ラグジュアリーなプールヴィラはもちろんですが、総数では週に80もある興味深いアクティビティの中から、何をするか相談しながら決めていくというプロセスがとても新鮮だったよう。

 

身体を動かすフィットネス、ヨガや瞑想などマインドフル・プラクティス、フィジカルやメンタルの知識を得るものなど、アクティビティごとの特徴を説明してもらって、「新しい健康、バランスの取れたフィットネス、マインドの覚醒、アーバンデトックス」と4つの目指すべき方向に向えるように、ウェルネス・ホストと相談しながらスケジュールを決めていきます。

 

 

まず、最初に取り組んだのは、タイならではのムエタイのクラス。4歳からムエタイをしているというスタッフにテーピングをしてもらい、パンチとキックの基本動作を繰り返した後は、スパークリングも。1時間のアクティビティはかなり本気の内容でした。

 

 

ムエタイで激しめのフィットネス・アクティビティの後は、スパのリラックス・タイム。プールヴィラでは、ヴィラ内でトリートメントを受けられます。軽くシャワーで汗を流したあとセラピストの方に来ていただいて、私はバリニーズ、娘はタイ古式のトリートメントで、体調を整えました。

 

 

ランチを挟んで、2人で取り組むヨガ「ヨガ・デュオ」に挑戦。お互いに身体のひねりを補完するポーズや、身体も心もリラックスする「死体のポーズ」は、互いに手を取り合って。親子、カップル、友人と2人だからできるヨガのポーズはかなり新鮮でした。

 

 

私が興味津々の「姿勢を正す」アクティビティは、長時間PCに向う仕事で猫背気味な人にぴったりで、身体の歪みを壁面を利用してまず自覚することから。いかに姿勢を正すことが必要かという理論的な説明で納得。

簡単なゴムのような用具を使うアクティビティは、日本に戻っても出来そうでした。

 

 

いつまでも寝ていたいぐらい、緑に囲まれた心地よい寝室ですが、バンコクに向う最終日は早起き。

 

朝食前に1時間のサイクリング。ビーチやタイの田舎を感じる風景を見るのもまた新鮮でした。ヴィラに戻って、ライムやミント、レモングラスのいい香りが満ちたスチームル—ムで汗を流します。

朝食は、アクティビティをいろいろ頑張ったご褒美に、私はシャンパン、娘は大好きなマンゴーをいっぱいいただいたら、もうチェックアウトの時間。笑顔のスタッフが「ここに願い事を書いてください」と言って木製の木の葉のオブジェをくれます。私も娘も迷わず書いたのは「またここに来れますように!」というお願いでした。

 

バンヤン ツリー・プーケット・スパ サンクチュアリー

https://www.banyantree.com/en/thailand/phuket-spa-sanctuary

 

 

バンコク編は、次ページに続きます。

プーケットからバンコクへは、飛行機で約1時間半。ドンムアン空港から市内へは、渋滞時以外は順調に行けば30分。午後3時にタイミングよく「バンヤンツリー・バンコク」にチェックイン。プーケットもそうでしたが、セラピストの技術に定評のあるバンヤンツリー。カップル・トリートメントが取れたので、さっそく30分の頭と肩のマッサージで疲れを取ってもらいます。

その後、娘は19階で都心を一望のプールへ。私は52階のシグニチャー・ダイニングのタイ料理レストラン「サフロン」の隣に出来た、新しい「サフロン・スカイ・ガーデン」で風に吹かれながらタマリンドやミントを使った爽やかなウォッカ・カクテルを一杯。

 

 

どんどん暮れなずむバンコクの風景を見ながらの食事なら、ルーフトップの61階の「バーティゴ」は特等席。お酒を楽しみたいなら「ムーンバー」へ。この宝石箱のような夜景は、素晴らしい思い出になります。

 

バンヤンツリー・バンコク

https://www.banyantree.com/en/thailand/bangkok

 

 

最終日のお楽しみは、次ページに。

最終日は、空港に向うのが夜の10時。前日から、午後のお茶、バータイム、朝食と、ホテルのクラブフロアを活用。朝はゆっくりめに、10:30にタイの友人と待ち合わせ。お願いしてバンコクが初めての娘のために弾丸観光へ。車でチャーターボート乗り場まで飛ばし、チャオプラヤ川を突っ走って、まずは色とりどりに飾られた陶器を見上げるような仏塔の「ワット・アルン(暁の寺)」へ。

そこから、対岸の王宮とエメラルドの仏像のあるワット・プラケオへ。船着き場から歩くと15分のところをトゥクトゥクを飛ばして、到着。黄金が輝く王宮と美しい寺院は、平日でも行列のできる人気です。

 

タイの寺院ではノースリーブやショートパンツはNG。腰にまく布を20バーツで貸す場所もありますが、100バーツでパンツや巻き布を売っている出店もあります。金箔が貼られて色ガラスがきらきらと輝くエメラルド寺院は、何度見ても美しく、見飽きません。

 

 

 

締めくくりは、日本でもお馴染みのタイ料理レストラン「マンゴツリー」を、バンコクで味わおうということで、チャオプラヤ川を眺めながら料理を楽しめる「マンゴツリー・オン・ザ・リバー」へ再びボートで。パーククローン花市場に隣接のショッピングモール内にある昨年オープンの新しいお店です。

葉に包まれた、ビールにぴったりの1品「ミャンカム」は、ココナッツ、タマリンドソース、ローストピーナッツ、エシャロット、干しエビを練り合わせてあって、甘味・酸味・塩味・辛味というタイ料理の味の4要素がぎゅっと詰まっています。

澄んだスープが本格的なトムヤムクンや、大きなエビのエビ味噌を絡めて食べるリッチ味のパッタイなどエビ好きにはたまりません。

 

マンゴツリー https://coca.com/en/brand/27

 

 

緑に囲まれて時間もゆったり流れるプーケットでのウェルビーイング。そして、バンコクでの光輝く寺院にエネルギッシュな人や車。4日間の短い旅でしたが、初めてタイに来た娘とタイの対照的な魅力を味わいました。

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