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直行便でさくっとメルボルン 、11月には女子度満開の競馬レースも

小野アムスデン道子

小野アムスデン道子

世界有数のトラベルガイドブック「ロンリープラネット日本語版」の編集を経て、旅の楽しみ方を中心としたフリーランス・ライターへ。
旅と食や文化、アートなどライフスタイルについての執筆や編集、翻訳多数。
日本旅行作家協会会員。
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こんにちは小野アムスデン道子です。日本に秋が訪れる頃、南半球のオーストラリアは真逆で春。カンタス航空に加えて、昨年9月1日から日本航空も成田直行便を就航しているのがメルボルン。もう1年なのねと思ってチェックしたら10月、11月はイベントがいっぱい。

ビクトリア朝時代の建物が美しい街に春を楽しみに行く旅をご紹介します。

 

メルボルンはビクトリア州の州都で、1850年代にゴールドラッシュの富がもたらした豪華な建物が今も現役。オーストラリア最古の駅で、メルボルンのシンボルでもあるフリンダース・ストリート駅が出来たのは1854年。また、1870年にオープンしたルネッサンス様式のロイヤル・アーケードには、市松模様の床にガラスの天井から光が差して、とてもクラッシックな雰囲気。カフェやチョコレート店、個性的なブティックなどが並び、まるでヨーロッパのよう。

緑が多く、ガーデンシティともいわれるメルボルンの市内を縦横に走るトラムは、中心部が乗り降り自由でなんと無料!このフリーゾーン内外周を一周するNo35に乗るだけでも、市民の台所であるクイーン・ビクトリア・マーケットや世界で最も美しい図書館といわれるビクトリア州立図書館、ウォーターフロントなどが回れます。

 

 

そんなメルボルンで2018年10月3日(水)-21日(日)に開催されるのが「メルボルン国際アート・フェスティバル」。演劇、ダンス、音楽、映画、ビジュアルアートなど多彩なプログラムで、この期間はトラムも写真のように8人のアーティストがデザインした特別仕様になるそう。個人的にはレキシコン(LEXICON)という現代的サーカスのようなショーや、王立植物園が様々なトーチでファイヤーガーデンになるのが面白そうです。

 

 

 

11月の目玉イベントは、毎年11月の第一火曜日(2018年は11月6日)にフレミントン競馬場で開催され、31 万人が訪れるという伝統の競馬レースが「レクサス・メルボルンカップ」。開催日は、オーストラリアが停止するといわれるほどで、ビクトリア州ではこの日は祝日になります。優勝賞金は400万豪ドルで、優勝カップは18金製というゴージャスさ。オーストラリアだけでなく、アメリカや日本からも最高峰の馬が参戦するレースです。

会場では、女性は帽子をかぶり、男性もジャケットにタイでドレスアップしてとても華やか。メルボルンの有名グルメのお店やワイン、ビールも販売されて、ピクニックを楽しむように観戦している人も。ライブ音楽などもあって、まるでアウトドア・パーティのような雰囲気です。

このメルボルンカップを挟んだ週は「メルボルンカップ・カーニバル」といって、ダービーやオークスといった大賞レースが続くのですが、期間中、メルボルンの老舗百貨店であるマイヤーがスポンサーの「ファッション・オン・ザ・フィールド」というファッションを競うイベントも開催されます。優勝を狙う人たちの本気のファッションを観るだけでもかなり楽しい。

また、会場のフレミントン競馬場を所有・運営するビクトリアレーシングクラブでは、メンバーのドレスコード規定が看板になっているほど。

ここで重要なポイントの帽子ですが、豪華な仕立ての帽子は4万円以上もするそう。私は、オレンジのつばの広い麦わら帽子にオレンジの造花を付けて臨みました。高価なものでなくても、絶対に帽子を被った正装で。こんなレディライクな格好で楽しめるイベントはそうありませんから。

 

次ページに続きます。

せっかくメルボルンカップでお洒落をしたなら、食事はトラムで街並を眺めながら、コース料理が楽しめる「コロニアル・トラムカー・レストラン」がおすすめ。名前の通りコロニアルでクラシックな雰囲気のあるトラムカーは、かつては実際に使われていたトラムを改装したもの。白いナプキンを腕にかけたウェイターによる給仕で、ステーキの焼き加減もオーダーできる本格的な食事が楽しめます。ランチは4品コース95豪ドル、3品の早めのディナー(17:45~)90豪ドル、5品の遅めのディナー(20:35~)は130豪ドル(金・土は150豪ドル)でワインなどのドリンク付き。10月11月は特別にブレックファストの便もあります。

 

コロニアル・トラムカー・レストラン  The Colonial Tramcar Restaurant

http://www.tramrestaurant.com.au

 

 

時差が1時間(10月第1日曜日からのサマータイム時期は2時間)なので、飛行距離の割にさくって行ける感じのメルボルン。ちょっと気取ったいつもと違う旅を楽しめますね。

 

 

取材協力/ビクトリア州メルボルン公式サイト https://jp.visitmelbourne.com

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