声に関する情報は、やや研究が遅れているせいか、 真実なのか都市伝説なのかイマイチわからないことが多いもの。
ウソかマコトか、この際はっきりさせてみせましょう!
●中年になってから 声変わりする女性もいる
→ウソ
一般的に言う声変わりとは、思春期の男子が男性ホルモンによって喉仏ができて変声すること。女性が中年 になって徐々に声が低くなることはあっても、それを 声変わりとは呼びません。ただ、実際に男性ホルモン の補充(注射)をして声が低くなることはあります。
●喉飴が 全部よいとは限らない
→ホント
喉のあれ、痛み、違和感、声がれなどに有効とうたわれる喉飴。種類も豊富で、医薬品・医薬部外品・食品 に分かれます。成分基準がないため、食品の中には逆に喉によくない影響を与えるタイプも。特に黒飴の中 には粘度の高い唾液を出させるものもあり、喉の潤いを邪魔してしまいます。喉飴という名前でも、すべて がよいわけではないことも覚えておいて。
●たるみが目立つ人は 声もオバサンぽい
→ホント
声帯で作られた原音を声に仕立てるのは口腔や鼻腔、 歯、舌などの役目。さらにあごや口の開き具合、唇の 動かし方などで個々の声になります。日頃あまり表情筋を使っていないと、顔にたるみが出るのも早いものですが、声が不明瞭になり老けてみられる可能性大。
●カラオケは踊りながら 歌ったほうがいい
→ウソ
振り付けをしながらカラオケで盛り上がる…、一見健康的ですが、実は体を動か しながらの発声は声帯にかなりのダメー ジ。運動に必要な息が声帯を強くアタックしてしまうためです。高すぎるキーで 歌い続ければ、当然負担も増えます。また人が歌っている最中は話す声も大きく なるので、カラオケ好きな人は要注意!
次回も「声のアンチエイジング」にまつわる「ウソvs.ホント」続きます!
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子 指導・監修/楠山敏行