「声のアンチエイジング」にまつわる情報には、ウソかホントかわからないものが多いもの。
今回はエクササイズ系のウワサについて、真偽をジャッジ!
●腹式呼吸だけで老化防止になる
→ホント
腹式呼吸は発声の基本といわれます。呼吸筋がしっかり鍛えられるので、声のアンチエイジングにも効果あり! 特に大 きな声が出しにくくなった、しゃべり続けると疲れる…と感じている人は、腹式呼吸の練習をしましょう。最初は仰向けで、次は立って。これがどんな姿勢でもうまくできるようになればバッチリです。
無理な力が入らないよう膝を立て、片手は胸、もう片方はお腹に置き、ふくらみを確認
鼻からゆっくり5秒かけて息を吸い、お腹だけを大きくふくらませるように
口からゆっくりと息を吐きます。5秒以上かけ、お腹をへこませ、すべて吐ききって
●1カ月で効果の出る声のエクササイズがある
→ホント
声を若々しく保つには、喉周辺の筋肉をつねに使っていることが大事。ドクターも認める「ボーカル・ファンクション・エクササイズ(発声機能拡張訓練)」という声のアンチエイジングメソッドがあります。①準備運動、②ストレッチ、③収縮練習、④筋トレ、とまさに全身トレーニングと同じ。毎日根気よく続けると、やや枯れぎみだった声に、ハリとツヤが戻ってくること請け合いです。
準備運動
喉の力を抜き、小さくやわらかい声で「にー」と鼻に振動を感じるようにできる限り長く発声。これを2回
ストレッチ
口を「お」の形にして「ほー」と低い音から滑らかに音階を上げながら高い音まで発声。これを2回
収縮練習
2とは逆に、高い音から滑らかに音階を下げながら発声。喉に力が入りすぎないように。こちらも2回
筋トレ
出しやすい声の高さでできるだけ長く「おー」と発声し、そのまま5音階連続して上げていきます。これを2回
次回も声のアンチエイジング「ウソvs.ホント」をジャッジしていきます!
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子 指導・監修/楠山敏行