こんにちは小野アムスデン道子です。椿に梅、そして春の訪れと共に桜、つつじと花の見頃が続く伊東。3世代で、2家族で、賑やかに楽しめる温泉宿で美も元気もアップしそうな旅をご紹介します。
温泉湧出口は722と全国有数の湯量を誇る伊東温泉は、東京から踊り子号を利用すれば約1時間40分と、気軽に行ける温泉地。温暖な気候で、四季折々に花や新緑、紅葉と美しい自然が楽しめるのも魅力です。
そんな伊東温泉にある「星野リゾート 界 伊東」が、2018年12月にリニューアルオープンし、クラシックさを感じる和風旅館からインテリアなどが上質な和風モダンに変身。星野リゾートでは初めての、3世代家族にお勧めという8名定員の客室「特別和室」も出来ました。
この「特別和室」は、広々した畳のリビングをはさんで4名ずつのベッドルームが2つあります。リビングには、ゆったりとしたソファと幼児も楽しめる「つるし飾り」のあるコーナーが設けられています。3世代家族や、2家族が泊まっても、一緒に過ごす時間とそれぞれの時間、大人スペースと子供スペースという様に使い分けられてとても便利。
伊豆・稲取地方では、子供の成長を願って手作りの「つるし飾り」を飾る風習があります。ここには、椿や桜、うぐいすなど季節を感じるモチーフの入った「星野リゾート 界 伊東」オリジナルのつるし飾りが掛けられています。また、この「特別和室」を含む、全客室をご当地部屋「伊豆花暦の間」として、部屋の室礼などそこここに伊豆の四季を感じさせる工夫がされています。
次ページに続きます。
「星野リゾート 界 伊東」のコンセプトは、「温泉づくし花暦の宿」。温泉は4本の源泉から湧き出る湯を使い、大浴場はもちろん、客室露天付きの部屋があり、そして庭園を眺めてゆったり楽しめる足湯と20mの源泉プールが屋外に。プールは夏以外でも楽しめ、レンタル水着や子供用のライフジャケットも用意されています。
泉質は、カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。傷によい湯と称される硫酸塩泉、カルシウムでリラックス、ナトリウムでお肌しっとりの美肌の湯、湯上がりは身体がほっこり温まる塩化物泉でもあります。
温泉の歴史や泉質の説明が「温泉ギャラリー」というパネル展示にされていたり、温泉の入り方を「界の湯守り」が教えてくれる「温泉いろは」という時間が設けられていますが、これがなかなか目から鱗。
かけ湯は10回ほど充分に浴びて。湯に浸かり始める時は腰まで、次にみぞおちまで、そして身体全体というふうにゆっくりと。温泉の中での深呼吸の仕方や足首回しがよいことや、湯上がりにはコップ2から3杯の水分を補給することなど。さらに心地よく健康的に温泉が楽しめるのでした。
お着替え処には、椿の季節限定の「椿アメニティ」として、「生の椿油」や椿油とハーブエキスなどがたっぷり入った「ミストローション」が置かれていて、湯上がりの肌がさらにしっとり。
いい湯に浸かった後の夕食には、海の幸豊富な伊東らしく伊勢海老のお造りを含む八寸や酢の物が盆に乗り切れないほど並ぶ宝楽盛りに、まだ動いてる鮑の陶板焼き、さらに金目鯛の椿蒸しまで。
デザートには、こんな見事な白椿の咲く界 伊東ならではの、特製淡雪チーズ椿見立てが登場。温泉旅館の食の楽しみ堪能です。
次ページに続きます。
滞在中の空き時間には「ご当地楽」という地域の伝統や文化に触れることのできるプログラムがあります。「星野リゾート 界 伊東」で催されているのは、通年でやっている椿油づくり。また参加無料で楽しめる季節プログラムもあります。
季節プログラムは、こんなにかわいい「つるし飾り」づくりで、3月〜4月中旬まではお雛様やお内裏様、4月中旬〜5月は兜や鯉のぼりを簡単に作れます。
ちょっと理科の実験室のようなご当地楽ルームで作るのは、椿の種を割って搾り取る生の椿油。
くるみ割りで割った種から油を取るための搾油機を使うのにはコツが要りますが、スタッフが丁寧に教えてくれます。椿の種から取れる油は少量で貴重なもの。持ち帰り用には、無料の小さな瓶のほか記念になる素敵なガラス瓶も。
東京から気楽に行ける伊東で、温泉よし食事よし、そして家族や友達で思い出づくりもと欲張りな旅ができそうです。
星野リゾート 界 伊東