長湯温泉シリーズ3回目は、文豪も愛した歴史ある宿をご紹介。静かな川沿いに建つ落ち着いた雰囲気の宿で、心と体を癒しましょう。
大丸旅館
女性大浴場のすぐ横が源泉で地球の息吹が聞こえます。
川端康成など文豪も逗留した歴史ある宿。地元の野菜や山の幸を地元陶芸家の器で出す懐石料理は、食事だけ予約してB・B・C長湯から食べに来ることも可能。内臓を温める地鶏の小鍋やカルシウムたっぷり丸ごといただけるエノハの唐揚げなど、優しくて元気になるものばかり。
高温なので肌に泡はつきませんが、湯口では炭酸の泡。じんわりと温まります。
炭酸泉の交流からドイツ・バートクロチンゲンにはこの土地「直入町」の名前をつけたワイン専用のぶどう畑があります。爽やかな香りと口当たりの白と、豊後牛やエノハ(ヤマメ)の唐揚げにもぴったりの赤。
宿のサロンでもある川端家は落ち着けるカフェ。サイフォンで入れるコーヒーとチーズケーキの相性がぴったり。
静かな川沿いで、せせらぎの音を聞きながら深い眠りにつける宿。
部屋にもライブラリーにも本があり、落ち着いた雰囲気。半露天の貸切風呂は予約なしで入れます。宿泊者はラムネ温泉館が無料で利用可。
DATA
大分県竹田市直入町長湯7992-1
☎0974-75-2002
[泊]¥13,200~、15室、in 15:00 out 10:00、内湯+半露天=各1、貸切3、源泉かけ流し、マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉、㏗6.7
すべすべ デトックス
次回は、まるで自分の家のような気分で滞在できると評判の「B・B・C長湯」をご紹介します。
*[泊]=宿泊料は特に記載のないかぎり、2名1室の場合の1泊2食付き平日1名分の料金(税別)です。宿やホテルにより、別途サービス料や入湯税が加算される場合もあります。
*宿泊日、部屋、料理プランなどによって料金が異なります。
*料理は日によって変わることがあります。
撮影/三谷 浩 杉本 圭 石井宏子 イラスト/かくたりかこ
取材・文/石井宏子(温泉ビューティ研究家)