色も感触も異なる温泉で、代謝も美肌も自由自在。湯治文化の残る宮崎県の鳴子温泉郷は、ロングステイが初めての人にも安心な街です。
シリーズ3回目の今回は、現代湯治を提案する宿「旅館大沼」をご紹介。体にやさしい料理と宿泊者専用露天風呂で、心と体をほぐしましょう。
旅館大沼
宿泊者専用の貸切露天風呂は少し離れた山の中にあります。東屋の木戸を開けて森の風を感じながら入る温泉は心身が浄化されるよう。
現代湯治を提案する宿。婦人名湯と呼ばれる赤湯はよく温まって肌すべすべの温泉。会席膳もおいしいけれど、おすすめは玄米菜食の一汁三菜。塩竈の藻塩と小豆を入れて炊いた玄米と地元の旬野菜の日替わりメニュー。
宿の中にも7つの温泉。2種類の源泉は肌をすべすべにする炭酸水素塩泉で、植物由来成分もたっぷり。よく温まって、肌ツヤツヤしっとりのお手入れいらず。
浴衣で入れるふかし湯も◎。
湯治館は、食事付き、一汁三菜、半自炊など滞在が選べます。自炊場があるので、列車で2駅の道の駅へ出かけて地元の旬野菜を買い、暮らす気分で昼食を作るのも楽しい。
DATA
宮城県大崎市鳴子温泉赤湯34
☎0229-83-3052
[泊]¥9,654~、一汁三菜プラン¥9,330~、20室、in14:00 out10:00、内湯=混浴1(女性時間あり)、女性1、貸切=内湯3、露天2、ふかし湯1、源泉かけ流し、ナトリウム-炭酸水素塩泉、㏗6.9、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉、㏗7.7
野菜 すべすべ しっとり
次回は、上質な自然素材に囲まれた癒される温泉宿「山ふところの宿みやま」をご紹介します。
*[泊]=宿泊料は特に記載のないかぎり、2名1室の場合の1泊2食付き平日1名分の料金(税別)です。宿やホテルにより、別途サービス料や入湯税が加算される場合もあります。
*宿泊日、部屋、料理プランなどによって料金が異なります。
*料理は日によって変わることがあります。
撮影/三谷 浩 杉本 圭 石井宏子 イラスト/かくたりかこ
取材・文/石井宏子(温泉ビューティ研究家)