オーガニックコットンと風力発電でできた、
肌に優しい日本のタオルにうっとり。
こんにちは、小野アムスデン道子です。
日本のいいモノ第3弾、今回は農薬を最低3年間使わないで育てるなどEUのオーガニック基準を満たすコットンを使って、風力発電100 %でタオルにしている、今治の「イケウチオーガニック(IKEUCHI ORGANIC)」のTOKYO STOREでタオルの魅力と選び方などを聞いてきました。
タオルは糸と織り方によって、驚くほど違いがあります。表参道のイケウチオーガニックのショールームにうかがうと、スタッフの方は白衣姿、カウンターには洗濯機と乾燥機、そして実際に手を濡らせるようにシンクもあって、ちょっと実験室のような雰囲気も。整然と並ぶタオルの種類ごとの使い心地を試せます。
一番標準的な「オーガニック120」というタオルはまろやかな触り心地ですが、少し厚いタイプは欧米のホテルのタオルのようで、使用してみると吸水力が高く、身体を拭くのによさそうです。また、竹の繊維 “バンブーレーヨン”を使ったタオルは、コットンの1.7倍の吸放湿性があるといわれ、「シルクのようになめらかに肌をすべる質感」で、水をたっぷり吸い取ってもベタつかないさらりとした使い心地です。そして驚きの軽やかさで、ふんわりとした使い心地に驚いたのが「オーガニックエアー」という商品。実際に持ってみるとそのあまりの軽さに驚きます。これは縒るのに技術力がいる細い糸と特別な織り方で軽さを実現しているのです。
こんなにタオルって違いがあるんだと感心したのですが、さらに面白いのがこのTOKYO STOREでは洗濯後のタオルを試せること。各商品ごとに洗いをかけた後のものが置かれていて、洗濯後の使い心地をチェックすることができるのです。私もタオルを買ってすぐはすごく柔らかだったのに、一回洗濯をしたらたちまちゴワゴワになったという経験があるだけに、これはタオルを選ぶにあたってとても納得できました。
そのほかにも「コットンヌーボー」というその年に採れたコットンのみを使った、イヤープレートならぬイヤータオルを作ったり、ベビー用に縫い目のないホールガーメント靴下や帽子などがあったり、タオルで出来ていて汗をかいてもつけ心地が悪くないようなストールがあったり、いろんなアイデアにあふれたタオルアイテムがいっぱい。「コットンヌーボー」は、年によって風合いや色味が微妙に違うということで、毎年集めるというファンもいるとか。この製品デザインで2015年のグッドデザイン賞も受賞しています。
120年の歴史を持つ今治タオル。イケウチオーガニックはその伝統と、タオル産業を生み出してきた自然を守ることにも尽力しています。染色工場は石鎚山の近くにあって、山から沸き出すきれいな水を使いますが、染色後の水はバクテリアによって鯉が泳げるほどきれいにしてから川に戻すそうです。
ふだん何気なく使っているタオルですが、毎日使うものだから、お肌に優しいものを選びたいもの。使い心地の差をいろいろと試して選べるいい機会でした。
イケウチオーガニック(IKEUCHI ORGANIC)