パワーあふれる香港、健康の源は毎日のお茶
こんにちは小野アムスデン道子です。 今回は、パワーあふれる食都“香港”で、スリムでエネルギーあふれる香港人の健康の秘訣“涼茶”について取材してきました。
香港人は食事が大好き。それも外食が中心で、朝ごはんから粥や麺を出す店に行きます。そしてランチや午後のお茶がわりの飲茶なども、最近は遅くまで営業する店が増えて、みなさん何皿も注文します。ここ中環(セントラル)にある「Ding Dim 1968」も11時から21時までノンストップの飲茶レストランで、いつも人がいっぱい。
Ding Dim 1968:14D Elgin St, Central http://www.dingdim.com
そんなにいっぱい食べるのにすごく太っている人はあまり見かけません。そして「みんなよく働く、このパワーの秘訣は?」と地元の人に聞くと「健康のためによく飲むお茶」という返事がかえってきます。
香港の街中には、この健康茶を出すお店があちこちにあります。身体にこもった熱を取り、身体のバランスを保つことから“涼茶”という名で呼ばれていて、漢方の生薬を煮出して作るお茶です。
中環から上環に続く目抜き通り、クイーンズロード沿いの「同楽堂」で飲んだのは鶏骨草(けいこつそう)というお茶。肝臓によく、デトックスの効果もあって、現地では午前中に飲む人が多いとのこと。漢方のお茶は苦みがありますが、ここは甘草とミントも少し足されていて割合と飲みやすい。一杯9元なので気軽に飲めます。
同楽堂:Queen’s, 275 Queen’s Road Central
中環にある「公利」は60年以上の歴史のある店で、香港人の大好きなサトウキビジュースやサトウキビ団子で有名ですが、亀ゼリーや漢方茶も揃っています。ここでは、二十四茶(9元)とサトウキビジュース(11元)を飲みました。サトウキビジュースは見た目も味も水飴といった感じでかなり甘く、苦い涼茶とあわせて飲んでちょうどよい感じ。二十四茶は、ドクダミやクコの実、桑の葉、熊笹、黒豆など24種類の薬草や穀物などで煮出していて、胃腸の働きをよくして、吹き出物などにも効くとか。確かに、材料を見るとミネラルやビタミンが一杯含まれてそうです。
公利:G/F, 60 Hollywood Road, SOHO, Central
香港の地下鉄の駅などには、こうした涼茶や漢方スープを気軽に試せるスタンド店が結構あります。「健康工房」もそんなうちの一つ。中環の駅にあって、二十四茶をはじめいろんな涼茶がペットボトルに入って売られています。
健康工房:地下鉄中環駅構内
漢方を生かしたお茶が身近にある香港。お茶を飲んでの体調維持が毎日の習慣になっているようでした。
取材協力/
香港政府観光局 http://www.discoverhongkong.com/jp/
キャセイパシフィック航空 http://www.cathaypacific.co.jp/