美腸ケア11
"オルトレキシア"って知っていますか?
健康にハマりすぎると毒になる?
腸活ブームの落とし穴! を検証
今や美容も健康も一大"腸活ブーム"。
でも、健康情報は、ブームの陰にトラブルあり。
今まで話題を集めた健康トレンドの問題点から、健康情報、腸活情報を上手に活用するポイントを考えてみましょう!
ここでは、2回に分けて腸活に関する有効な情報やトラブルについてご紹介。
今回は、海外セレブの健康情報よりも、従来の日本食のほうが腸にも体にもよいといったお話です。
三城 円さん Madoka Sanjo
パーソナル管理栄養士、健康と美容のための食の相談窓口
「San-CuBic(サン キュービック)」主宰として活躍中。
腸活ものも過剰摂取は
逆に腸内環境を悪くする
海外セレブの健康情報がたびたび話題に上りますが、栄養学的にみると、実はバランスが悪く、腸内環境にも悪影響を及ぼしてしまうものも少なくない、と三城さんは言います。
「スムージーやジュースなどの液体系の健康法は、過食が続いたあとに短期間行うのはいいかもしれません。ですが、毎日習慣化すると、逆に胃腸の力を低下させる可能性も。液体物はいわゆる流動食と同じ。嚙まないので消化吸収を促す唾液もあまり出ません。
また、炭水化物を抜いた肉中心の食事も胃腸に負担をかけます。肉は必要なタンパク質なのでとることは大事ですが、そればかりに偏ると大腸がんのリスクが高まります。健康にいいイメージのヨーグルトも、動物性脂質が意外と高いのでとりすぎると逆に腸内細菌のバランスをくずす可能性もあります」
海外の目新しい健康ブームに乗るよりも、従来の日本食のほうが、腸にも体にもいい、と三城さん。
「海外で健康食として最も注目されているのは日本食です。長寿な日本の食は外国人の憧れです。食物繊維も豊富で、よく嚙まないと食べられない工夫もされ、発酵食品も多い。魚を食べるのでいい油もとれる。あえて海外の健康食を買わずとも、身近にバランスのいい食があるのです。
ヘルシーな食品でもそれだけに依存すれば、単品ダイエットで問題になったりんごダイエットと変わりません。健康・美容意識の高い日本女性だからこそ、賢く食べる知性がこれからは必要なのかもしれません」
いくつになっても
健康トレンド好きなデミ・ムーアもジュースにハマる
ひとつにこだわらず
いろいろやる点が救われている!? ミランダ・カー
オルトレキシア疑惑があるニコール・リッチー。
ジュースはほどほどに!
Star File-4,5,6
Names_
DEMI MOORE
MIRANDA KERR
NICOLE RICHIE
Item_
Green smoothie
Cold pressed juice
日本でも大人気のコールドプレスジュース。デトックスや便秘解消、ダイエットなどに効果的といわれるけれど…。低温圧搾より生野菜のままのほうが栄養価は高い。食物繊維もとれません。液体ゆえあまり唾液も使わないし、体を冷やすので冷え症の人には特におすすめできないかも。
流行ものは何でもトライの元祖!
コーヒー浣腸の伝道師 マドンナ
コーヒー浣腸で気持ちもすっきりのはずが、
すっかりリバウンド女王に ジャネット・ジャクソン
Star File-7,8
Names_
MADONNA
JANET JACKSON
Item_Coffee Cleanse
食品系健康法ではないが、数年前セレブ発で話題になったのがコーヒークレンズ(浣腸)。体だけでなく心もすっきりすると評判になり、マドンナ、ジャネットなどが愛好者に。でも、昨年日本では安全性の面で事件が勃発。科学的根拠もなく、逆に腸の働きを弱めてしまい、危険!
写真/amanaimages 取材・原文/伊藤まなび