ネバネバヌルヌルが効く!
もずく美容を八重山諸島で
こんにちは小野アムスデン道子です。沖縄の八重山諸島にある竹富島。島への足は、石垣島からコバルトブルーの海を渡る高速フェリーで約10分。島の周りはわずか9kmという小さな島ですが、集落に並ぶ赤い琉球赤瓦の家の間を、ハイビスカスや4月にはデイゴの赤い花が飾り、緑に囲まれた古きよき沖縄のたおやかさが残る島です。島民によって作られた「竹島憲章」によって、この自然環境や伝統文化が守られて来ています。
この竹富島に、島の集落のようにあるリゾートが「星のや竹富島」。ここで、竹富島の海で育った天然もずくや塩を使って、心身ともにきれいになれそうな2泊3日のプログラムが「もずくキレイ滞在」です。
到着の日は、散策をしたり、ラウンジで三線の演奏を聞いたりゆっくりと過ごし、2日目にスタッフと一緒に海にもずくを採り行きます。天然もずくは、いつも食べているものより太くてぷりぷりした感じ。もずくのヌルヌルには1913 年にスウェーデンの学者によって発見されたフコイダンと呼ばれる保湿性の高い成分がたっぷり含まれています。このもずくから取れたフコイダンを使ったローションや天然塩のスクラブを使ったスパが受けられます。
赤いハイビスカスを使った足湯から始まって、レモングラス、ローズマリー、月桃やジャスミン、ティーツリーなどエッセンシャルオイルをブレンドしたオイルをボディと顔、それぞれ2種類の中から選びます。じっくり90分かけてトリートメント、仕上がりはとてもしっとりした感じです。お部屋には、「もずくキレイ滞在」のための特別なアメニティとしてもずくと海ブドウのエキスが含まれるバスソルトや海藻パック、化粧水やクリームなども置かれています。
さらにもずくを練り込んだ麺打ち体験も。次ページに続きます。
もずく麺打ち体験は、収穫したもずくやハイビスカス塩、アーサー(アオサ)を練り込んだ麺打ちです。もずく麺は、小麦粉に細かく刻んだもずくを入れて、練って、綿棒で延ばします。茹で上げてもらったもちもちの麺をシークヮーサーポン酢でランチにいただきました。
竹富島では、時間の流れもゆっくりしています。朝、水牛に乗っての集落巡りも、有名な民謡の「安里屋ユンタ」の元になった伝説の美女クマヤ生誕の地を訪れ、三線の演奏に合わせて歌を聞かせてくれるゆったりとした散歩で竹富島らしい感じ。星のやの中で過ごしたい人には、事前予約をしておけば、民具づくりの名人に縄編みやビン玉づくりを教えてもらう「竹富島 手業体験」をすることもできます。
「もずくキレイ滞在」は、もずくの収穫期である3〜5月に合わせて、3月1日から5月末日までの限定プランで24,800円(税・サ—ビス料10%・宿泊料は別)。南の島のゆっくり滞在で、自然に溶けこんだような気持ちになりました。
星のや竹富島
http://hoshinoyataketomijima.com
取材・文/小野アムスデン道子