美腸ケア14
大腸がんの前がん細胞を撃退できると話題!
タバタ式トレーニングで大腸がんを予防する
大腸がんを予防できる運動として、今、話題となっているのが「タバタ式トレーニング」。ちょっとハードだけれど、大腸がん予防効果は実証済み! 毎日続けて、がんを未然に撃退!
ここでは、2回に分けて「タバタ式トレーニング」について詳しくご紹介します。
今回は、「タバタ式トレーニング」の効果と、トレーニングを行う際のポイントなどについてです。
田畑 泉さん Izumi Tabata
立命館大学スポーツ健康科学部教授。同学部長。
健康増進やスポーツ競技力の向上に関する身体活動を研究。
1996年に考案した体力アップ効果のある
「タバタ式トレーニング」が欧米で人気となり、
最近、逆輸入の形で日本でも注目され、
大腸がん予防効果があることでも話題に
高強度の運動によって発生する「スパーク」が
前がん細胞を死滅させる!
タバタ式トレーニングは、立命館大学スポーツ健康科学部の田畑泉先生が考案した体力づくりのためのトレーニング。この運動に、大腸がん予防効果があることで注目されています。その効果の仕組みとは?
「タバタ式トレーニングは、強度が高い運動を20秒と、10秒の休憩を8回繰り返すインターバルトレーニングの一種です。もともとはアスリートの体力づくりのために考案した運動ですが、最近、大腸がんの予防効果があることがわかりました。大腸がんは、正常上皮細胞が前がん細胞になり、それがポリープになって、がんになるというプロセスで発症します。
しかしタバタ式トレーニングのような高強度の運動をすると、筋肉から“スパーク”という物質が出て、大腸で前がん細胞を死滅させ、ポリープや大腸がんに移行するのを防げることがわかったのです」
ポイントは、短時間でいいけれど“高強度”の運動をするということ。そう言うとおっくうに感じるかもしれませんが、今回、田畑先生が、OurAge世代でも無理なくできるタバタ式トレーニングを考案!
「OurAge世代は、急に激しい運動をすると膝や腰を痛めやすいので、事前に必ずストレッチをして、比較的強度が低いトレーニングから始めましょう。週5回行うのが理想的ですが、体力のない人は週2回から始めてください。慣れてきつく感じなくなってきたら、レベルを上げたり、回数を増やしましょう」
次ページで、「タバタ式トレーニング」の効果とそのメカニズム、トレーニングを行う際のポイントをご紹介!
タバタ式トレーニングの効果のメカニズム
次回は、具体的にOurAge世代向け「タバタ式トレーニング」の方法をご紹介します。
撮影/城 健太(vale.) 取材・原文/和田美穂