羽田美智子さんが気になる〝もの〞〝こと〞からその道の達人にコツを教わるこの連載。
今回のテーマは「着物」です。
八王子花柳界を牽引するめぐみさんに学ぶ着物暮らしの美と健康のコツ。
お座敷には欠かせない唄いも、健康につながります。
また、着物を着る機会がある人は、必ずマスターしたい美しい歩き方についてもうかがいました。
04.
お腹から声を出し、
全身を活性化
めぐみさんの伸びと張りのある唄い(うたい)に、羽田さんも続きます。「ほんの少しお稽古をつけていただいただけで、体中がポカポカ。お腹から大きな声を出すと細胞レベルでの活性化が実感できますね。めぐみさんの元気とお肌の美
しさは、こうして定期的に自分の中のエネルギーを放出してまた取り込む、その繰り返しを自然にしているからですね」
「声を出すときは〝丹田〞を意識して」とめぐみさん。丹田は気が集まるとも言われています
05.
着物姿をより美しく見せる
歩き方の極意
洋装より小股で…とわかっていても、足運びのコツは難しいもの。「基本は両足で1本の線を挟むように平行に踏み出すことです。1歩の目安は自分の足のサイズの半分くらい。なるべく足の裏を見せないように草履のかかとを地面につけるように運びます」。足元にばかり気を取られず、目線は少し先を見るように心がけましょう。
足のサイズが24㎝の人は1歩の目安は12㎝!
前に出ている足の土踏まずの中央にもう一方のつま先がくるように踏み出します
目線は10mくらい先を見ると横顔も美しく
この距離感によりあごが上がり、自然と背筋が伸びて着物姿が際立ちます
羽田美智子さん Michiko Hada
profile
1968年生まれ。女優として映画、ドラマ、CM、ラジオを中心に活躍。
テレビ朝日「警視庁捜査一課9係 season11」に出演が決まっている。TOKYO FM「ゆうちょ LETTER for LINKS」(毎週日曜15:00~15:30)が好評オンエア中。著書に『私のみつけた京都あるき』『私のしあわせ京都あるき』(ともに集英社)がある。
羽田美智子オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/hada-michiko/
めぐみさん Megumi
profile
1962年生まれ。花柳界とは無縁の環境で育ちながらも、約31年前に着物が着られる仕事だからとこの世界に飛び込む。
置屋「ゆき乃惠」と食事処「割烹 すゞ香」の女将を務めながらお座敷にも上がり、地域の人たちとの交流も欠かさない
撮影/板野賢治 ヘア&メイク/稲垣亮弐(maroonbrand) スタイリスト/田内玲子
着付け/江木良彦 イラスト/かくたりかこ 取材・原文/向井真樹