更年期による不定愁訴に悩んだり、過労やストレスで心身のバランスをくずしたり、思わぬ病気になったりは、OurAge世代なら経験している人も多いはず。
実際に、不調や病気を漢方で立て直したという3人の女性に、その取り入れ方や体調の変化について伺いました。
ひとりめは、ビューティディレクターの新井ミホさんです。
CASE.1
「ここ数年続く不調も、目的に合わせた漢方選びで抑えられています」
新井ミホ さん
1972年生まれ。ビューティディレクター。ナチュラル&オーガニックライフ専門のPR会社「ラ キャルプ」を主宰。肌・食・住をテーマに、 オーガニックコスメ&フード、マクロビオティック、薬膳、フレグランスブランドなどのブランディングやPRに携わる。自らも自然の恵みを取り入れた、美と健康にこだわったを生活を実践中
「自分の体力を過信して、毎日仕事でハードな日々を送っていたのですが、40歳を過ぎた頃からじんましんに悩まされたり、病気ではない不調が続いて。その頃から漢方を取り入れて体調を整えるようになりました」と新井さん。
それ以降は、静岡県や千葉県、島根県・出雲にある有名な漢方クリニックに出向いたり、韓国の漢方である“韓方”を現地まで行って処方してもらうなど、本格的な漢方ライフへ突入。
「過労やストレスで心身が休まらなかったり、最近はPMS(月経前症候群)による症状が少し強くなるなど婦人科系の不調も気になってきたため、より漢方が支えになっています。毎日、体調に合わせて、婦人科系、免疫力&パワーアップ系、胃腸を整えるもの、炎症を抑えるものなどの漢方薬を飲み分けています」
袋に入ったものが、出雲の漢方薬局に行ったときに処方された漢方薬。1.5~2ℓの湯に1袋入れ、40~50分煮出したものをポットに入れて携帯、1日で飲みきります。人参や鹿の角など、強壮や冷え、婦人科系に配慮したブレンド
韓国に行ったときなどにまとめ買いも。正官庄(左)は、高麗人参パワーで、疲労回復やホルモンバランスの調整をサポート。双参(右)は人参エキスを配合。疲労が激しく、免疫力が低下したときのV字回復をアシストしてくれるそう
6年物の高麗人参を粉砕したもの。ヨーグルトにかけたりそのまま飲むことも。「風邪をひきそうというタイミングで飲むと悪化しません。おかげでここ数年、風邪で寝込むことなく過ごしています」
※ 記事に書かれている漢方薬・医薬品は、個人の体質や状態により効き方が違います。
※漢方薬・ 医薬品の購入については、医師または薬剤師、登録販売者にご相談ください。
撮影/フルフォード海 取材・原文/蕨 康子