引きつづき、「睡眠時無呼吸症候群」と診断された編集部Uの実感・実体験レポートをご紹介します!
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「疲労回復CPAP」を
まず2週間のレンタルで
「疲労回復CPAP」を使って寝ることで深い睡眠が取れると説明を受けたものの、これをつけて毎日寝るかと思うとかなり気持ちが引く…。でも、日中に支障があるのは嫌だし、寝ている間に突然死といったことは避けたいので体験してみることに。クリニックで試して使い方を丁寧に教えてもらい、自宅に持ち帰ってその日から装着。「疲労回復CPAP」は、無呼吸を対象にしたCPAPとは異なり、疲労蓄積の原因となるいびきを抑えるように空気圧が自動調整されるものなのだそう。
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いびきをかかずに
静かに寝ていると言われる
ひどい寝汗で目が覚めるということがピタッとなくなった! 更年期症状だから汗をかくと思っていたけれど、無呼吸で交感神経が高ぶって汗が出て、目が覚めていたのかも? 明け方に目覚めることはあっても、明らかに深く眠れるようになった。CPAPの音自体も静かで、いびきもかいていないと夫に言われる。睡眠アプリでも明白に。
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なぜ無呼吸になるのか?
理由を知るために耳鼻科へも
なぜSASなのか。その理由を知るために耳鼻科にも行ってみた。鼻の内視鏡で診てもらったら、舌根沈下(ぜっこんちんか)と診断される。更年期世代の女性に多いとのこと。特に私の場合、喉頭蓋(こうとうがい)と下咽頭後壁(かいんとうこうへき)の距離が狭く、舌が厚く、口蓋垂(こうがいすい)付近が狭いとのこと。手術でよくなる人もいるが、効果は期待できず、耳鼻科でもCPAPを上手に使い続けることをすすめられる。そこで、引き続き3カ月試用することに。私の場合、中程度のSASで保険適用にならないので、レンタルでひと月11,800円。どうにかつけずに少しでもよく眠ることができれば…と、横向き寝の習慣をつけ、喉~舌のまわりの筋肉を鍛えるエクササイズにも密かにチャレンジ中。
※6CPAP(シーパップ)とは?
持続陽圧呼吸療法のこと。機械で圧力をかけた空気を鼻から気道に送り込んで、気道を広げ、睡眠時の呼吸をラクにする。1時間あたりの無呼吸と低呼吸が規定回数以上あった場合は、睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAP使用料が保険適用に。
※7更年期と睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の睡眠の質の低下が交感神経を優位にして、更年期症状を強めてしまうことも。
※8舌根沈下は女性に多い!
下顎の筋力の衰えなどが原因で舌が下がり、気道をふさいでしまう。
睡眠時無呼吸症候群は、
完治できないってホント?
「太っていて、気道が狭くなってしまった人は、減量すると症状が改善することがあります。多くの人は、症状が残ってしまうことが多いようです。特に女性の場合、骨格や舌の構造が原因のケースも多いのが特徴です。そういった場合は、完治は難しいのが現状です。でも、CPAPを使いながら、寝具や寝相の改善などで睡眠の質を上げながら、上手につき合っていくことが大事です」(梶本先生)
次回で最終回!
睡眠の質を上げるグッズをご紹介します。
イラスト/sino 構成・原文/伊藤まなび