こんにちは小野アムスデン道子です。日本からいちばん近いアメリカ本土は、サンフランシスコやロサンゼルスではなく、実はシアトルです。行きは日本から9時間ほど。マイクロソフトやアマゾンの本社があることで知られていますが、北西部最大の都市だけあってホテルやレストランがとても充実していて、とにかく面白いミュージアムもたくさんあり、男女共に楽しめる街なのです。
また、ちょっと郊外に出れば、おいしいワシントン州のワインをワイナリーで試飲することも。2回に分けて、そんなシアトルの旅をご紹介します。
まず、日本からシアトルへの玄関口となるシアトル・タコマ空港。シアトル市とタコマ市のちょうど中間にあるので、シータック空港と呼ばれています。この空港から渋滞時でなければ30分ほどのところに2012年に開館したのが、車好きには垂涎の「アメリカ自動車博物館」です。クラッシックカー、カスタムカーなどは「憧れの車にここで会えた!」と感激する殿方が多いのでは。再現された車もありますが、多くはオリジナルが置かれているのにも目を見張ります。創設者であるハロルド・ルメイ氏の3000台以上のコレクションを元にしており、車とバイクを合わせて300台以上が常時、展示されています。
しかし、それだけではなく車を通して、その時々のアメリカ文化をふりかえったり、レーシングカーのシミュレーターがあったり、大人も子供も誰もが楽しめる施設。2012 年にブルガリ創業者のニコラ・ブルガリが第1回を飾ったという熱烈な車愛好家によるコレクションを展示する「マスターコレクター」などは、色気を感じるほど素敵な車が並んでいて、ちょっとスーパープレミアムカーの虜になってしまうかもです。 入場料は大人18ドル。
アメリカ自動車博物館America’s Car Museum
住所:2702 E D St, Tacoma, WA
https://www.americascarmuseum.org
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あまりにも美しい車を見た後は、優雅な気分のままでホテルにチェックイン。
シアトルのダウンタウン中心部にあり、シアトルの有名観光スポットであるパイクプレイス・マーケットはじめどこに行くにも利便性の高い場所ながら、圧倒的な優雅さを誇る「フェアモント・オリンピック・ホテル」へ。
創業は1924年、国家歴史登録財の指定を受けた建物で、ロビーの優美な雰囲気にはうっとりします。ゆとりのある客室や廊下は2016年に改装を終えたばかりで、心地よいモダンなインテリア。これだけのラグジュアリーさで、冬季は300ドル程度からで宿泊できます。
シアトルは、港から水揚げされた新鮮なシーフードをはじめ、自然に囲まれているので食材に恵まれ、一方でインターナショナルは大都市でもあってレストランのレベルが高いところ。選り取りみどりはありますが、到着日で疲れていたらホテルのダイニングでゆっくりと食事を楽しむのもいいでしょう。シアトルに来たら食べなきゃというオイスターバーが有名な「シャッカーズ」は、格式あるホテルにあってフレンドリーさも備えたレストランです。
ワイナリーツアーに備えて、ワシントン州のワインのおすすめを聞いておくのもよいのでは。
フェアモント・オリンピック・ホテル Fairmont Olympic Hotel
住所:411 University St, Seattle, WA
http://www.fairmont.jp/seattle/
ちょっと優雅な気分をテーマにしたシアトルの1日目、後編ではボーイング社ゆかりの地で、本物の大統領機“エアーフォースワン”や音速の“コンコルド”までをコレクションするミュージアムやワイナリー巡りを紹介します。
取材協力/シアトル・ワシントン州観光事務所
http://www.visitseattle.jp