アラフォーになってから、4か月で12kgのスピード減量を達成。現在もその体重を維持し「ダイエット成功の鍵はマインド改革にあり! それができてないから失敗しちゃうんですよ!」と豪語するOurAge編集部スタッフ、ハイジ子。そのややムチャ気味なダイエットの軌跡(奇跡!?)を医師二人が検証&コメント。果たして成功の秘訣は!?
それまでの低血圧体質から、43歳にして高血圧判定されてしまったわたくしハイジ子ですが、その事実に強い衝撃を受けたのにはワケがあります。じつは、両親ともに高血圧&糖尿病気味で長年通院中。「自分も体質的には高血圧と糖尿病になりやすいのでは」と若い頃からうっすら怯えていたため、遂に私もか!もう自分は立派な中年なんだ!と、老いや死の恐怖が急に現実味を帯びて迫ってきたんです。
後日届いた血液検査の結果がさらに私を打ちのめしました。 血中コレステロール値をはじめ、標準値超えの数値が幾つも並び、さらにはお酒はまったく飲まないにも関わらず(でも甘いものは大好き)脂肪肝の疑いまで・・・!!!
胃腸が丈夫なのをいいことに飽食を続けてきた結果がこれか。大げさではなく“命の危機”を感じ、「もう、どう考えても原因はデブ化のせい!とりあえず様子見とかしてる場合じゃないでしょ! 今の私に必要なのは、早急な食生活の見直し!」と、食事改善&ダイエットに取り組むことを未だかつてないレベルで真剣に決意したワケです。
From Dr. 米山
「体重を1kg減らすと最高血圧は1mmHgほど低下します。ですから肥満の高血圧患者にとって減量は必要。ただ健康のための減量は、よほど危機感がない限り続かない。“健康”は“動機”としては弱いんですよ。タバコがいい例でがんとの因果関係がハッキリ証明されていてもみんななかなかやめないでしょ。ハイジ子さんは、ご両親を見ていて死をリアルに意識したんでしょうね。ちなみに動機づけとして最強なのは“お金”(笑)。10kg痩せたら100万円もらえるとなったら、みんな痩せますよ。それくらいダイエットの動機づけは難しいことなんです」
〈Profile〉
ハイジ子
OurAge編集部スタッフ。身長156cmのアラフィフ女子。幼少時より胃腸が丈夫で食いしん坊。無茶食いしてもへっちゃらなため、欲望のままに食べ続けた結果、40代を迎えて体重は激増、60kg目前に。健康診断での「高血圧」宣告により、本気と書いてマジなダイエットを決意。この連載は、そのドラマチックすぎる(←本人談)ダイエットの嘘偽りのない記録である。
Dr.米山公啓さん(よねやまきみひろ/作家・医学博士)
専門は神経内科。聖マリアンナ医科大学助教授を経て、1998年より本格的な著作活動を開始。東京都あきる野市の米山医院で診療を続けながら作家活動を行っている。主な著作には『もの忘れを90%防ぐ方法』(三笠書房)、『健康という病』(集英社)など。