アラフォーになってから、4か月で12kgのスピード減量を達成。現在もその体重を維持し「ダイエット成功の鍵はマインド改革にあり! それができてないから失敗しちゃうんですよ!」と豪語するOurAge編集部スタッフ、ハイジ子。そのややムチャ気味なダイエットの軌跡(奇跡!?)を医師二人が検証&コメント。果たして成功の秘訣は!?
高血圧診断に恐れおののき、ダイエットしなくては、、、と焦っていたハイジ子ですが、そんなとき、久々に会った友人がなにやらすっきりと痩せていてびっくり。聞くと、「まず断食を3日間。その間は常温の水だけを摂取。そののち1か月は野菜食。これで5kg痩せたのよ」と言われ、これだ!!と。なんと言っても目の前の友人本人がそのメソッドでダイエットに成功していただけに説得力があり、挑戦するしかない!と決意しました。
断食と仕事の両立は難しいかもと考え、週末を見据えて実行することに。金曜日の午前0時(木曜の深夜)、遂に断食スタートです。
1日目は「お。意外に大丈夫かも」と、予想したほど大変ではなく、仕事をしながらでも無事クリアできました。が。2日目からは俄然辛さが増し増しに。唯一口にしていい常温の水を大量に飲むものの、しょせんは水。人生初かもなハンパない空腹感が辛すぎる。午後あたりからはフラフラに(土曜日でよかった!)。 身体に力が入らず、サクサク歩くことなんて無理。すべての動作がすっかりスローになり、家事もできないハイジ子に。3日目には、駅の階段もノロノロとしか登れない(涙)。電車でも立っていられず、速攻で着席(気分転換にと出かけたのを後悔)。夜には、風呂の浴槽をまたぐのもやっと(涙)。一気に30歳年を取ったみたいなヨロヨロぶり(日曜日でよかった!)。 とにかく空腹だし、だるいし、できるのは寝ることだけ。寝れば空腹も感じない、というわけで3日間とも夜10時には寝ていました。
ココロの支えだったのは、断食ダイエット成功者の前述の友人。ハイジ子、辛さを逐一彼女にLINEしていました。
「身体が重くて階段が登れない(ハイジ子)」→「わかる!私もそうだった!辛いよねえ。でもあと1日。がんばれ!(友人)」。「力入らなくて家事ができない〜〜(ハイジ子)」→「大丈夫。3日間くらい家事やらなくてもいい!(友人)」。「浴槽がまたげない〜〜(ハイジ子)」→「シャワーで十分!なんなら1〜2日風呂に入らなくても人間死なないから!(友人)」
というようなやりとりがホント、「そうだったのか!断食!」と、人生初の断食に驚愕すること続出中のハイジ子のココロのよすがでした。断食の辛さをいちいち訴えられて、しかも共感&励ましてくれた彼女のおかげで3日間を乗り切れたと思っています。
という具合に、自分的には満身創痍状態で3日間の断食が終了。果たして結果は、、、!?
From Dr. 藤田
「プチ断食は脳の快楽中枢にリセットをかけ、偏った食欲を正常に戻すのに有効。脳ではなく腸で判断できるようになり、無駄食いをしなくなります。ただ、頻繁に断食をすると栄養失調になるので、月2回以上は行わないでください」
〈Profile〉
ハイジ子
OurAge編集部スタッフ。身長156cmのアラフィフ女子。幼少時より胃腸が丈夫で食いしん坊。無茶食いしてもへっちゃらなため、欲望のままに食べ続けた結果、40代を迎えて体重は激増、60kg目前に。健康診断での「高血圧」宣告により、本気と書いてマジなダイエットを決意。この連載は、そのドラマチックすぎる(←本人談)ダイエットの嘘偽りのない記録である。
Dr. 藤田紘一郎(ふじたこういちろう/東京医科歯科大学名誉教授)
免疫や伝染病研究の第一人者。寄生虫博士としても名高い。食べ方を変えることで糖尿病や肥満を克服したダイエット成功者でもある。主な著作には『脳はバカ腸はかしこい』(三笠書房)、『毛細血管は「腸活」で強くなる」(ワニブックス)など。
Illustration : tent