栄養をしっかりとるほど痩せるというのがダイエットの正解。ダイエット倶楽部第6シーズンの二人の検査結果から、管理栄養士の中原なおみさんが共通する7つの改善ポイントをまとめました。
【今までの連載はこちら】
◆痩せられない根本原因を解明して「痩せる体質」をつくってしまおう!/食事リセットで痩せる体に編①
◆「機能性医学栄養検査」で、痩せられない読者のたんぱく質不足や貧血が判明/食事リセットで痩せる体に編②
◆遅延型食物アレルギーが原因で痩せられない場合も?/食事リセットで痩せる体に編③
ダイエット倶楽部の2名に日々つき添い、食事指導をしてくれるのは
管理栄養士
中原なおみさん
Naomi Nakahara
1982年生まれ。管理栄養士、オーソモレキュラー栄養カウンセラー。子育てのかたわら遠隔栄養指導や講師などを務め、日々奮闘中
栄養をとるほど痩せる!それがダイエットの正解
栄養検査の結果と改善ミッションを受けて、ダイエット倶楽部の二人、サナ子さん、ミナミナさんの食生活を日々チェックし、アドバイスしてくれるのが中原さん。斎藤先生はケトジェニックダイエットの提唱者、中原さんはオーソモレキュラー(分子栄養学)の栄養カウンセラーですが、健康的なダイエットが「高タンパク質&低糖質」である考え方は共通です。
中原さんによる栄養指導のあと、二人は食べたものをすべて写真に撮り、LINEで報告し続けました。
「ダイエット前の二人の食事を見たときは倒れそうになりました。ここからか〜と(笑)。それでも、二人の食事は少しずつ変わっていきました。3カ月がたつ頃には、比べものにならないほど! 体調がぐんぐんよくなり、ついに痩せ体質に近づいてきています」(中原さん)
二人に共通!
食事の改善ポイントは「高タンパク質&低糖質」
―斎藤先生のミッションより ―
POINT 1
食物過敏症検査で高反応だった食材を避ける
検査結果でレベル3以上だった食品は、食べないようにして、体の様子を見てみます。食べた覚えがないのに高反応の場合、調味料やサプリも疑ってみましょう。
POINT 2
何はなくてもタンパク質重視!
タンパク質の摂取量は1日当たり、体重1㎏につき1.5gが目標。体重60㎏なら1日に約90g。肉や魚に換算すると1日450g程度食べる計算。
POINT 3
糖質を控えて1日3食!
糖質は1食20g以下、1日60g以下に! ただし、糖質が100g当たり10g未満の食材は、糖質は0とみなし、カウントしなくてもOK!
POINT 4
食物繊維を1日に20g以上!
野菜は、糖質の高い根菜は避け、緑黄色野菜中心で。20gの食物繊維をとるには、野菜・海藻・きのこ類に換算すると1日400g以上食べる計算。かなり多い!
POINT 5
オメガ3オイルを1日5g以上!
体内の炎症を抑える働きに期待して、必須脂肪酸のひとつ、オメガ3脂肪酸を摂取。亜麻仁オイルやえごまオイルなどを1日小さじ1.5杯以上。
POINT 6
血液検査で特に指摘された栄養素をしっかりとる
栄養検査で指摘されたもの、欠乏していた栄養素は積極的にとること。栄養はとりだめはできないと心得て、一日の中で必要量を調整しましょう。
POINT 7
とりきれない栄養素はサプリメントでフォロー
低糖質な食事ではなかなかとりにくいビタミンやミネラルは、サプリメントで補給。タンパク質も、とりきれない日はプロテインで目標達成を。
斎藤先生が臨床の現場で自ら開発したサプリメント。
[右から]ビタミンB群、ビタミンA、Dなどに、亜鉛もしっかり配合した「newBasic」¥10,000・免疫調整をはじめ、重要な働きがわかってきたビタミD3「VD1000」¥5,000/日本機能性医学研究所
次回は実践レポートです。「中原なおみさんが教える食事リセット法を二人が実践しました!/食事リセットで痩せる体に編⑤」をご紹介します。
撮影/矢部ひとみ ヘア&メイク/NATSU 構成・原文/蓮見則子