体組成計で計測中「あれ?」っと思ったことはありませんか? そんな体組成計の素朴な疑問を、二回に分けてご紹介します。
Q. 同じ日でも測るたびに測定値が大きく違うのはなぜ?
体組成計は体に微弱な電流を流して測るので、時間帯や行動によって体の水分や体温の変動が起きると、電気の通りやすさに影響が出ます。
計測値が変わるのはそのためです。
●正しく測るポイント
- ・空腹時、または食後2時間以上経過後
- ・排尿後
- ・同じ時間帯・同じ行動のあとに
- ・素足で(ゴミなどは払って)
- ・平らな硬い床に置いて
- ・同じ姿勢で(しゃがんだりしない)
- ・同じような軽い服装で
- ・運動や入浴直後、サウナのあとは避ける
- ・冷たい外気や冷房に長く当たったあとも避ける
Q. 古い機種と新しい機種で、測定値が違いますか?
新旧で計測基準(方式)が異なる場合は、同じメーカーでも差が出ます。同じ方式を採用している場合は変わらないはずです。
Q. グリップを持つタイプのほうが性能がいい?
性能や精度の差はほとんどありません。電極のついたグリップを手で握るタイプは、左右の腕・脚と胴体(体幹部)にも電流を流すので、その部位別に筋肉量や脂肪率を計測することができます。
答えていただいたのは
西澤美幸さん
Miyuki Nishizawa
1968年生まれ。タニタ開発部主席研究員。学生時代からタニタの体脂肪計プロジェクトに参加。入社してからは体脂肪計や体組成計、活動量計などの商品開発に携わり「体組成計の生みの親」とも称される存在
構成・原文/蓮見則子 取材協力/タニタ オムロン ヘルスケア