今回は皮膚科医・美容皮膚科医の吉田貴子先生の快眠メソッドをご紹介。眠剤とサプリメントが眠りの質向上のカギだそうです。
眠剤とサプリメントを上手に使い、
眠りの質を上げています
吉田貴子さん Takako Yoshida
渋谷スキンクリニック 皮膚科・美容皮膚科 47歳
使いやすくキレがいい
マイスリーで対処を
昔ほど長く眠れなくなったのが悩み、と語るのは、皮膚科・美容皮膚科の吉田貴子先生です。
「平均的な睡眠時間はおよそ4.5時間。願わくは7.5時間続けて眠りたいのですが…。そもそも就寝時間も遅くて、夜、あれこれ用事を片づけていると、ベッドに入るのが3時過ぎになってしまうことも。就寝中、途中で目が覚めてしまうのもつらいですね」
これまでに服用したことのある眠剤は、睡眠導入剤のマイスリー、同じく睡眠導入剤のレンドルミン、中途覚醒防止のベルソムラ。
「マイスリーは使いやすくキレがいい眠剤。キレがいいというのは翌朝すっきり起きられるという意味で、医師の間でも利用者が多い薬です。レンドルミンのほうはマイスリーよりは使用頻度が低いですね。ベルソムラは、朝ちょっと眠気が残る気が」と吉田先生。
サプリメントに関しては、就寝前に自身のクリニックのオリジナル商品であるビタミンC、2000㎎を摂取。また、定期的にプラセンタを内服か注射でとっているといいます。
「睡眠の質を上げるために私が愛飲しているのは、当院オリジナルの高濃度ビタミンCサプリメントです。これは英国製の原料で作られた、着色料・甘味料無添加のビタミンCで、寝る前に炭酸水で飲むと、翌朝の目覚めが全然違うのです。もちろん睡眠だけでなく、ストレス対策や美肌への効果も期待できます。毎日欠かさず飲んでいますが、やはりこのタイミングでとるのがいいと思っています」
「服用経験のある眠剤は、マイスリー、レンドルミン、ベルソムラ。サプリメントは、当院オリジナルのビタミンCを2,000㎎、そしてプラセンタを内服、または注射しています」
試行錯誤しながら、
自分に合う快眠術を探しています
一方、吉田先生が現在あれこれ試行錯誤中だというのは、寝具。
「マットレスはシモンズのNFスイートユーロトップ。4月に引っ越してから使用していますが、寝心地がとてもいいんです。秋から春にかけては羽毛布団をかけて、冬はそれにカシウエアのブランケットを重ねて寝ています。夏は薄めの肌がけ布団ですね。秋から春の寝具に関してはとても満足しているものの、夏は室内が暑いと、ついつい布団をはいでしまって。そのためクーラーをつけて布団にくるまって寝ていますが、上手に温度調整ができていないなあと感じます」
枕はニトリで購入したロングタイプの柔らかいものを愛用しているそう。
「以前は、低めの低反発枕を愛用していました。首と頭の形にフィットする形状のものです。正直、今使っているロングタイプとどちらがいいのかわからないので、近いうちに低反発の枕に戻して比較しようと思っています」
寝る前に過ごすリビングの照明は暗めに。寝室環境にもこだわりがあり、ベッドルームはとにかく静かで真っ暗な状態にしているのだとか。
「以前は静かなジャズアルバムを1枚分流しながら寝ていましたが、今は無音にしています。何を快適と感じるかは年々変わっていくので、いろいろ試しながら、自分なりの快眠術を探っていきたいですね」
「マットレスはシモンズのNFスイートユーロトップ。ホテルでも使用されているマットレスで、適度なホールド感とボリューム感があり、体をしっかりと受け止めてくれます」
次回は、産婦人科医・美容皮膚科医の土屋眞弓先生の快眠対策についてご紹介します。
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子