いし こんにちは、ぐうたらライターいしまるこです。突然ですが、告知です!
2月27日(木)19時58分~21時48分
テレビ東京系列全国ネット『主治医が見つかる診療所 血管若返りスペシャル』
に根来先生が出演されます!
細胞呼吸で毛細血管を若返らす方法、ぜひご覧ください。
さて、脳の海馬を鍛える根来式脳トレは、第3回ですよ。
根来 こんにちは、根来秀行です。
今回は「記憶力を高める脳波を引き出す!」の巻です。
いし おおっ、一体どんな脳波ですか?
根来 θ(シータ)波です。
いし シータ波??
根来 情報を伝達する脳の電気活動は、脳波によって観察できるのですが、脳波はいくつかの種類に分類されます。
普段の生活で見られるのはβ波で緊張や興奮を示す脳波です。意識がある時は五感がフル稼動しているため、神経が張り詰めているのです。
いし リラックスしてくるとα波になる?
根来 その通りです。そして、さらに深いリラックスが得られるとθ波が出現します。このθ波こそ、記憶力を高めてくれる脳波で、海馬で発生します。
いし 海馬は記憶を司る脳の部位ですね。
根来 はい。θ波は集中した時に出現し、インスピレーションやヒラメキを促すともいわれます。
いし θ波がもっとも出るのは?
根来 眠っている時です。浅い眠りの時に海馬が活性化してθ波を出し、情報の脳内再生を行い、記憶を整理しているんです。
いし なるほど。睡眠をとること以外にもθ波を出す方法がありますか?
根来 それは瞑想です。瞑想中は脳の前頭前野の活動が抑えられ、余計なことを考えなくなり、海馬への負担が減るためθ波を出やすいのです。
いし 最近流行りのマインドフルネスも瞑想の一種ですよね?
根来 はい。ハーバード大学でも、マインドフルネスが効果的に行われると、θ波の出現率が上がることが検証されています。
いし やっぱり効果があるんですね!
根来 θ波は昼よりも夜に出やすく、とくに寝る前のまどろみタイムに顕著に現れます。おやすみ前のマインドフルネス呼吸法を習慣にしましょう。5分以上行うと、θ波が出てきます。
ベッドに入ってから、ネガティブなことをあれこれ思い出してぐるぐる思考に陥りがちな人も寝つきがよくなり、眠っている間に余計な記憶がしっかり整理されて、朝、スッキリと目覚めますよ。
⚫️マインドフルネス瞑想呼吸
1 仰向けに寝て手足を伸ばし、目は軽く閉じます。
2 呼吸はコントロールせず、あるがままに息をします。息を吸った時には、お腹や胸がふくらむのを感じながら、心の中で「ふくらみ、ふくらみ」と実況。
3 息を吐いた時には、お腹や胸が縮むのを感じながら、心の中で「縮み、縮み」と実況します。
4 全身で呼吸するイメージで、体全体に意識を広げてみましょう。
ポイントは、雑念を取り払って、「今、ここ」に集中すること。雑念が浮かんできたら、その雑念をスッポリくるんでゴミ箱に捨てるイメージをしてみてください。
根来 マインドフルネスは細胞呼吸の効率UPにも役立ちます。
『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』に詳しいので、是非あわせて読んでみてください。
当連載でもおなじみ浅生ハルミン画伯のほっこりイラストで目にも楽しい一冊。簡単なチェックテストで、今の自分の状態や課題を浮き彫りにして、それを修正するためのメソッドを伝授します。
それではみなさん、今日も素敵な1日を!
根来先生の著書「病まないための細胞呼吸レッスン」より、
自律神経のバランスを整え、ストレス耐性を高める「基本の4・4・8呼吸法」という動画がYoutubeにアップされました。ぜひチェックしてみてくださいね!
(次回は海馬編の最終回「記憶力を高める歩き方とは?」です。お楽しみに! )
取材・文/石丸久美子 イラスト/浅生ハルミン