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あの「がんサバイバー女優」が一気読みした「呼吸本」とは?/根来秀行さん× 南果歩さん「病まないための細胞呼吸レッスン・1」

根来秀行 さん

根来秀行 さん

医師、医学博士。1967年、東京都生まれ。この連載から生まれた『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』(いずれも集英社)が好評発売中。ハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授のほか、奈良県立医科大学、信州大学特任教授、高野山大学など、複数の大学の客員教授・教授を兼任。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

Hideyuki Negoro MD and PhD

Professor of Medicine, Director, Visiting Professor

Harvard Medical School
University of Paris
The Graduate School of Project Design
University of Tokyo
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たちまち重版となり、テレビやラジオで特集を組まれるなど話題沸騰の根来教授の最新刊
ハーバード&ソルボンヌ大学Dr.根来の特別授業病まないための細胞呼吸レッスン
みなさま、もう読まれましたか?

 

 

ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 

病まないための細胞呼吸レッスン

根来秀行 本体1300円+税

全身60兆個の細胞に働きかけ、細胞レベルで元気になれる生活術が満載。箱根駅伝2020総合優勝した青学駅伝チームをはじめ、各界のトップアスリートたちが根来教授の指導を受け実践しています!

 

女優の南果歩さんは、発売早々、一気に読破したそう!
そんな果歩さんをゲストに迎え、細胞呼吸レッスンを開講することになりました。

Dr.negoro_photo

(C) KEITA HAGINIWA 2020

 

【右】南 果歩さん

 Kaho Minami
1964年生まれ。’84年、映画『伽倻子 のために』で主演女優デビュー。以降、 映画、ドラマ、舞台で活躍。2015年に映画『MASTERLESS』で全米デビュー。近作に、ドラマ「定年女子」、現在放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」、 映画『オー・ルーシー!』『ブルーアワーにぶっ飛ばす』など。今後の公開 待機作に映画『ミス オオサカ』『脳天パラダイス』がある

 

 

足りないのは酸素じゃなくて二酸化炭素!?

 

 ご本、すごくわかりやすくておもしろかったです!
気になるページを折っていたら、ドッグイヤーだらけになっちゃった(笑) 。

Dr.negoro_photo

撮影/編集部

 

根来 わ、本当だ。読み込んでくださって、うれしいです。

 

 普通、呼吸といえば、息を吸って吐くだけと思っていて、その先の細胞呼吸のことなんて、全然意識していないですよ。

 

根来 おさらいすると細胞呼吸というのは文字通り、細胞による呼吸です。
肺呼吸(外呼吸)で取り入れた酸素と食事で取り入れた栄養素を、細胞内のミトコンドリアで燃やし、生命活動の源であるエネルギーを生み出す「内呼吸」のことです。

 

 人はエネルギーを生み出すために呼吸をしているんですね。

 

根来 そのとおり。いっぱい酸素を吸っても、栄養価の高いものを食べても、それらがちゃんと細胞に届けられ、細胞呼吸によってエネルギーに変換されなければ、まったく意味がないんです。

 

 細胞呼吸の原料になる酸素と栄養素を、全身の細胞に行き渡らせることが大切だと。

 

根来 ハイ。酸素と栄養素を細胞に届け、二酸化炭素や老廃物を回収するのは、全身に張り巡らされた毛細血管です。でも、毛細血管は加齢や悪い生活習慣、ストレスによって劣化します。放っておくと、血管はあるのに血液が流れてないゴースト血管になってしまう。

 

 血管のお化けなんて怖いーー。

 

根来 ゴースト血管が増えると、あちこちで毛細血管のルートが分断され、その先の細胞は酸欠と栄養不足でヘロヘロに。細胞呼吸が滞った細胞の周辺はエネルギー不足になるし、老廃物もたまる一方です。それが頭で起これば頭痛に、肩で起これば肩こりに、肌で起こればシミやシワに‥。

 

細胞の酸欠が、風邪からがんまで引き起こす!

 

 すべての不調の根っこに、細胞呼吸の滞りがあるんですね。

 

根来 ハイ、細胞の酸欠が風邪からがんまで引き起こすのです。

 

 私は52歳のとき、乳がんになりましたが、細胞がちゃんと呼吸できていなかったんですね。

 

根来 仕事が忙しいとか、いろいろなストレスがあると、交感神経が優位になり過ぎて、毛細血管がギュッと閉まり、血流が低下します。その状態が長く続くと、細胞呼吸が滞り、毒性の高い活性酸素や病的な毛細血管が大量発生して、がん細胞の成長につながってしまう。がん細胞は酸素が来ないところで育ちやすいんですよ。

 

 がんになって初めて、「私の体って、私のわがままをきき続けてここまで来ちゃったんだな」って、すごく反省したんです。
それまではやりたいと思ったら、体が「ちょっと待って」と言っても気持ちで突っ走って。でも、体を二の次にしていたら、本当に危険なんだなって痛感しました。

 

根来 そこで気づかれてよかったですね。がんを含め病気を治すためにすべきことは、健康な人がより健やかに美しくなるための健康法と、実はイコールなんです。
細胞にアクセスするための正しい知識と、普段の暮らし方のちょっとした見直しで、病まない体を作ることは可能ですよ。

 

 無理がきかなくなってきた今こそ、身体改革しなくちゃ。この本には、細胞と仲よくつき合っていくためのヒントが詰まっていて、すごーく参考になります!

 

根来教授のレクチャーを受けながら細胞呼吸を高める「4・4・8呼吸法」にトライした南果歩さん。その模様がコチラ!

 

次回は、細胞呼吸レッスン実習に臨む南果歩さんの様子を詳しくレポートします。
たった数回の呼吸法で血管年齢が1歳若返った!? どうぞお楽しみに!

撮影/萩庭桂太 スタイリスト/松本人美 ヘアメイク/国府田圭 構成・文/石丸久美子

 

 

 

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