太らない体のために食事は重要なポイント。女医の皆さんたちの鉄則は、食事のバランス・食べる時間・食べ順。そのこだわりポイントを伺いました。
糖質のとりすぎは避けて。
でも完全にカットするのも×
太らない体づくりのために、すべての素敵女医がこだわっていたのはやっぱり食事。筋肉の元となるタンパク質をとる、ゆるい糖質制限をするなどはもちろん、皆さんいろいろな食材をバランスよく食べることを重視していました。中にはこんな意見も。
「必要のない栄養素はありません。例えば糖質。もちろんとりすぎはいけませんが、脂肪を燃やすのに必要ですし、脳の栄養にもなります。よって糖質を過剰に制限した食生活はおすすめできません。
また、痩せ薬といわれているものには、ほぼ、下剤、利尿剤、興奮剤が配合されています。飲んでも痩せませんし、体を壊すおそれすらあります。広告に惑わされないよう気をつけてください」
(土屋産婦人科・土屋眞弓先生)
58歳 産婦人科・美容皮膚科
土屋産婦人科
ほかに、オメガ3系のオイルを積極的に摂取すること、食べるタイミングや順番を重視している医師も多くみられました。
食事をとるのに理想的なタイミングって?
50歳 美容皮膚科・抗加齢医学
クリニックシュアー銀座
食事の内容と同じくらい、食べる時間も大切。
「ものを食べるのは就寝時間の4時間くらい前までに」
というのはクリニックシュアー銀座の飛田砂織先生です。
「眠る直前に食べると、ストレスホルモンが分泌され、良質な睡眠が得られない可能性が。また、1日のうち16時間絶食時間があると体内が飢餓状態となり、体脂肪を燃焼させる方向に傾きます。
いわゆるオートファジー(細胞を新しく生まれ変わらせること)を期待するプチ断食ですね。例えば19時に夕食をとる人は、翌日11時以降に次の食事をとるのが理想的ということになります」
卵・納豆・豆腐・肉類を積極的に
53歳 美容皮膚科
南青山スキンケアクリニック
気になる部位は、お腹、腰まわり、二の腕、あご下という飛嶋佐斗子先生。
「食事に関しては、タンパク質をしっかりとり、過度になりすぎない糖質制限を心がけています。タンパク質で手軽にとれるのは、卵・納豆・豆腐・肉類ですね。糖質の代わりに、毎朝オリーブオイルを飲んでいます。
そして会食がある日は1日1食に。普段は朝と昼しか食べません。また、冷たい飲み物は避けています」
朝はココナッツオイル入りコーヒー
56歳 女性泌尿器科
女性医療クリニック LUNA ネクストステージ
「私は腎機能が少し低下しているので、極端な低糖質ダイエットは避けています。激しい運動も、脱水を助長して腎臓に悪いのでいたしません」
と関口由紀先生。
「朝食は食べず、ココナッツオイルを入れたコーヒーのみ。これは体重コントロールのためでなく認知症予防のためですが、結果的に1日の総摂取カロリーは減っています。
夜はお酒を飲むので、炭水化物は昼中心にとるようにしています」
塩分のとりすぎに気をつけています
56歳 眼科
表参道内科眼科
「朝は腸を動かしたいので、白湯を飲んでから青汁、生野菜、果物、ヨーグルトなどを。ある程度食べないと便秘になりますから」
と宮澤優美子先生。
また最近は、塩分を控えめにするよう気をつけているのだとか。
「塩分をとりすぎると体が水分をため込み、むくんで太ってしまいます。例えば納豆のたれは半分にして牛乳を入れる、からしは塩分があるので入れないなど、減塩の勉強会などで学びながら実践しています」
オメガ3系の良質なオイルをとる
58歳 眼科
アイクリニック天神
適正体重をキープするには良質なオイルをとることも大切です。なかでも健康にいいのが、鮭やマグロ、イワシ、サバなどの魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸。
食品で十分にとれない場合はオイルでもOKです。
「毎日スプーン1杯の亜麻仁エクストラバージンオイルを。胃腸の調子が整い便通もよくなります」
と大倉萬佐子先生。
サラダ油に多く含まれるオメガ6脂肪酸とのバランスは、1(オメガ6):2(オメガ3)が理想的。
取材・原文/上田恵子