マスクをしたままの生活が当たり前になった昨今、そのマスクの下では着実に顔の老化が進行中。原因は、マスクに隠れた顔の下半分「下顔面」(かがんめん)の筋肉を動かさない生活スタイルにありました。
マスク生活で加速する老けを下顔面の運動で解消!
さまざまなメディアで今、注目の「マスク老け撃退顔トレ」。考案者の歯科医師、石井さとこ先生は、歯科医院に訪れる女性たちが「なんだかマスクをとるとほうれい線が深くなった気が…」「マスクで隠れている部分がたるんでしまったかも」といった悩みを打ち明けたことで、これを思いついたそう。
石井さとこさん
Satoko Ishii
1961年生まれ。歯科医師・口もと美容スペシャリスト。「ホワイトホワイト」院長。歯のホワイトニングを日本で広めた第一人者。女優、モデル、タレント、アナウンサーなど、多数のビューティセレブからも信頼され、フレンドリーなキャラクターで人気。Webマガジン「OurAge」の連載「ご機嫌な口もと」も大好評。11月に独自の顔トレをまとめた『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』を出版し、話題に!
実はさとこ先生自身も、“マスク老け”を過去に経験していました。
「歯科医師という職業柄、私は若い頃から年中マスクをしている生活です。自分自身も30代の頃には、顔の下半分、つまり下顔面の変化に気づきました。その最も大きな原因は、マスクをしていると下顔面の筋肉を動かさないこと。
筋肉の運動量が減ると、リンパ液を押し流す動きも減り、むくんだり、筋肉の衰えを進行させたりします。それによって口角が下がり、たるみの目立つ老け顔が進行してしまうのです」
さらにコロナ禍でのリモート生活では、スマホばかり見るうつむきの姿勢がこれに加わり、暗いニュース映像に口角が下がりっぱなしだったことも追い打ちをかける要素に…。
そこでさとこ先生は、マスクをするという習慣をポジティブな発想に切り替えました。
「だったら、マスクをしている下で顔トレーニングをしてしまえばいいと思ったんです。特に、舌を使って口内でするトレーニングは唾液量を増やします。
唾液が増えると、口中の乾燥や、そのことからくる口臭の予防、ウイルス対策にもなりますよ」
加齢による口内の乾燥にも、また根本的な老け顔対策にも、この顔トレは今すぐに役立ちそうです。
次回、具体的な解消法をご紹介します。
15の簡単顔トレで下顔面すっきり!! 心も歯ッピーに
『マスクしたまま30秒!!マスク老け撃退顔トレ』
石井さとこ 著(集英社 1,400円)
マスクの下で簡単にできる顔トレ、全15メソッドを紹介。歯科医師ならではのウイルスに負けない口もと習慣も大公開!!
撮影/初沢亜利 ヘア&メイク/茂手山貴子 原文/森 綾