OurAge世代の多くが自覚している歯茎の衰え。その歯の土台が減っていないかチェックシートを元に生活習慣を見直してみましょう。
宝田恭子さん Kyoko Takarada
64歳 歯科 宝田歯科
歯を支える力が低下する世代
「歯周病患者が急激に増えるのは30~40代といわれていますが、実際、歯周病の怖さを自覚するのは50代。これは、今まで嚙めてきた食材が思うように嚙めないと自覚する人の割合が、50代は40代の2倍、3人に1人という実態調査の結果からも明らかです」と宝田恭子先生。
歯茎とその下にある骨「歯槽骨」は“歯の土台”。歯茎が痩せたり下がったりするのは、炎症で歯槽骨が壊されて減り、土台の高さがなくなるからだそう。
歯茎が下がってきた、歯並びが悪くなってきた、歯と歯の間に食べ物が挟まる、硬いものを食べる際に歯をかばう。これらにひとつでも当てはまる人は、歯の土台が減って、歯を支える力が低下している可能性があるので、下の生活習慣をチェック!
「歯磨きを数日サボると、歯と歯茎の境目にプラーク(細菌の塊)ができてしまいます。歯の土台の健康を守るには毎日のケアと定期的なプロのメンテナンスが大切。また、嚙む回数が自然と増えるように姿勢を正し、歯と歯の土台にいいカルシウムのほか、適度に硬く、繊維質を含んだ食材を食べること。糖分が多いもの、柔らかすぎるものは控えましょう」
歯槽骨が減り、高さがなくなった分、歯が長く見えます
歯の土台を守る薬用歯磨きのデントヘルス
イラスト/ミック・イタヤ 取材・原文/上田恵子