免疫機能の低下を招く生活習慣とはどのようなものなのでしょうか? ハーバード大学&ソルボンヌ大学医学部客員教授・根来秀行さんに、チェック項目をもとにお話を伺いました。
免疫を下げる生活習慣チェックリスト
- □ テレワークなどで座りっぱなし
- □ エスカレーター、エレベーターをよく使う
- □ ハードな筋トレをしている
- □ 食べる時間が不規則になりがち
- □ 甘いものやスナック菓子、ファストフードをよく食べる
- □ 野菜や魚はあまり食べない
- □ 喫煙、飲酒の習慣がある
- □ 入浴はシャワーですませがち
- □ 寝る直前までスマホを見ている
- □ 平均睡眠時間が6時間を切る
免疫を上げるも下げるも一日の過ごし方次第
上のチェックリストはすべて免疫機能の低下を招くものです。自分の平均的な一日を振り返って、チェックしてみてください。
コロナ禍で特に問題になっているのは運動不足。意識的に体を動かす行動を選択しましょう。逆に運動のしすぎで細胞や毛細血管が傷つくことも。筋トレがブームですが、少しキツイと感じる程度に。
家にいる時間が増えたことで、間食が増えて食事も不規則になりがちです。体内時計が狂うので、3食規則正しい食事を。
また、何かに偏った食事は、体のどこかにじわじわと負担をかけ、免疫機能を下げる原因に。バランスよく食べることを心がけて。
睡眠の質は寝る前の習慣で決まります。ぬるめのお風呂にゆったりつかる、寝酒は飲まないなど、副交感神経を優位に導いてリラックスを。
明るすぎる光は交感神経を優位にするのみならず、睡眠ホルモンを減らしてしまうので、夜は照明を落とし、就寝前にはスマホを見ないこと。
朝は決まった時間に起きて朝日を浴びると、体内時計が整い、決まった時間に入眠しやすい体質になっていきます。
毛細血管ケアのバイブル
『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業 「毛細血管」は増やすが勝ち!』
根来秀行 著/集英社
1,375円
毛細血管を元気にして免疫機能を高める具体的なメソッドが満載
根来秀行さん
Hideyuki Negoro
ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など。『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』 『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』(ともに集英社)など著書多数
撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン 構成・原文/石丸久美子