大人女子のための最新★歯ッピーホワイトニング情報
マスクの着用が個人の判断になり、口もと周りの見た目や歯への意識が高まり始めました。
私のクリニックにも最近、40～50代の大人女子の方が駆け込んできます。
3年もの間、マスクを外してじっくりと自分の口もとをチェックすることなく過ぎてしまった…という声もあります。
口もと周りの老け悩みはたるみやほうれい線ですが、圧倒的に多い悩み…それは歯の色の変化でした。
数年前よりも歯の色が濃くなった!?
コロナ禍においては、医療機関への配慮や外出自粛からの歯科医院の受診控えや、どうせマスクするからと、歯へのおざなりなケアで虫歯や歯周病が増加したといわれています。
歯のチェックをかかりつけ歯科医にしてもらい、定期的な歯のクリーニングをすることで、歯の表面の菌の塊「プラーク」を除去し、口内環境を整えるルーティンが大切で、虫歯や歯周病の早期発見にも繋がっていたのです。そのルーティンが途絶えていた方が多いようです。
さて、会食などでマスクを外す機会が増えると、人目が気になってきます。
なかには、〇〇さんの口もとってあんな風だった？と感じて自分の口もとを顧りみたり、コロナ禍前につけていた口紅の色が似合っていないように思い、歯の色が濃くなってる？と感じとることもあるようです。
歯の色って何故変わる？5つの原因
口もとは毎日飲食だけでなく会話や呼吸、表情を作る働きをする健康の入り口です。
毎日使う場所は汚れだけでなく経年変化も伴います。歯の色はその変化を表します。主に５つの原因です。
①着色汚れ
ワインやお茶などポリフェノール系の飲料がステイン汚れの原因に。喫煙のヤニによるものも。
②加齢
40代以降から黄ばみが目立ち始める。加齢により、歯の外側のエナメル質が薄くなり、内側の象牙質が肥厚し、色も濃くなるため、エナメル質に色が透過し、歯の色が濃く見える。
③虫歯や虫歯治療後の色変化
茶色くなってくる。
④歯の神経が死んでいる
グレーに見える。
⑤テトラサイクリン歯
幼少期の抗生物質投与による変色で、個人差あり。
加齢などで歯の色は次第に濃くなります。ホワイトニングの前と後に、シェードマシーンで歯の色を計測します。これは1回の施術で右の濃さ(7)から左の濃さ(4)になった50代女性の計測例
変化した歯の色を元に戻す、あるいは白くするための治療はそれぞれの原因により対処します。
今回は①着色汚れと②加齢にフォーカスしたホワイトニング治療をご紹介します。
ホワイトニングの基本のキはクリーニング
まず、一番大切な歯のクリーニングからスタートです。
茶渋汚れがついたままではどんなに良い薬剤も水の泡。歯に浸透せずホワイトニング効果も期待できません。
エアフローの重曹と水の噴流で表面のステイン汚れを徹底的に落とします。この汚れオフが薬剤の浸透性を上げてホワイトニング効果もアップ。歯のツヤも回復するのです。
私はクリーニングこそホワイトニングの原点と思います。
まずはクリーニング。「エアフロー」で着色汚れを吹き飛ばします。
レーザーなどの光を当てないホワイトニング
以前はレーザーホワイトニング治療でしたが、知覚過敏、痛みのリスク軽減とダウンタイムの短縮を考慮し、ジェルのみで短時間でホワイトニング効果を上げる方法にしています。
1回の治療でも白くなります。もともとの歯の色や性質、年齢などにより異なりますが、何回か繰り返し行うことで、後戻りも少なくなります。
自宅で行うホームホワイトニングの併用も人気がありますが、歯科医院で行うホワイトニングはホームホワイトニングと薬剤が違います。
私のクリニックにおいては過酸化水素のホワイトニング薬剤を使用しています。
じわじわ時間をかけて少しずつ白くするのがホームホワイトニングならば、歯科医院でしか扱えない薬剤、機材を使用するオフィスホワイトニングは個人差こそありますが、白さを術後に実感できるようです。
私のクリニックでは光をあてずにホワイトニングする薬剤を使用しています。
ホワイトニングってホントはどうなの? 心配にお答えします。
ホワイトニングってホントはどうなの？歯を溶かす？削る？歯に悪いのでは？
ホワイトニングを導入した２０年程前からこんな不安を言われてきました。
今でもたまにありますが、大人世代の方に多いです。歯医者は削る、抜く、痛みがつきまとう等の不安要素、ありますもんね。
ではここで、安心してください。ホワイトニングのメリットとアフターケアについてのお話です。
ホワイトニングで、歯は弱くなんかならない
歯科医院でのオフィスホワイトニングをすることにより、ホワイトニング後の歯は酸に対する抵抗力の強いフッ素の取り込みが多くなったり、フッ素を使用せずともカルシウムの沈着が起こると言われています。
さらにホワイトニング後24時間以内は内部のカルシウムが一旦少なくなりますが、その後1週間ほどでホワイトニング前より歯の表面のカルシウム密度が高まるようです。
つまり歯が弱くなるどころかしっかりとするのですね。
大人世代こそ、美白だけでなく歯のケアとして取り入れたいところです。
ホワイトニング前後に注意するべき食べ物、飲み物って？
ホワイトニングした後で濃い色の飲料、食事に気をつけてくださいというフレーズを聞いたことがあるかもしれませんね。
ホワイトニング後は歯を守る「ペリクル」という保護膜がはがれて数時間は外部の影響を受けやすくなります。
以前は、コーヒー紅茶等の茶色い飲料が色の戻り原因と注目されてましたが、最近では…。
ホワイトニング前の酸性食品、飲料とホワイトニング直後1時間以内の酸っぱいモノに注意してください。
酸性の飲料や梅干し等の酸っぱいモノは歯の表面のカルシウムを溶かして脱灰するので、着色もしやすくなると同時にせっかくのホワイトニング効果を台無しにしてしまいます。
白ワインだから色がつかないし大丈夫？と思いきや、酸性の飲料ですから、ホワイトニング前後1時間以内はご注意を。
そして24時間以内は着色系ポリフェノール飲料、紅茶やコーヒー、麦茶に注意してくださいね。
家にはあるある、酸性のモノ。ホワイトニング前後には要注意。
さらに大事なアフターケア
唾液を良く出して、口内の潤いをキープすることで口内を中性へと守り、着色汚れや虫歯予防に繋がらない口内環境になります。
食後の「10秒舌回し」や「美唾液プッシュ」など舌や表情筋を小まめに動かす顔トレをすることが唾液力アップとホワイトニングのアフターケアにつながります。
マスクをはずした時、ためらうことなく笑顔になれることは歯に自信がある証です。
笑顔は最高の顔トレでもあります。
大人女子こそ、歯の輝きを取り戻して、歯ッピーパワーとご機嫌な口もとで毎日を過ごしていただきたいと思います。
『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』
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この本では、マスク下でできる舌や表情筋のエクササイズを公開。
すべてのメソッドは二次元コードから、やり方がわかる動画が見られます。また、歯科医師ならではのウイルスや菌に負けないための口もと習慣もご紹介。
毎日の顔トレと、新しい口もと習慣でご機嫌な口もとになりましょう！
