24時間365日"恥骨タックイン"!
腰痛は「肛門力」を鍛えて治す
MyAge/OurAge世代の多くの人が抱えている体の悩みが"腰痛"。でも、整形外科で診察を受けても特に異常が見つからず、どうしたらいいものやら…と困っている人も多いのでは? そんな腰痛の根本原因にあるのが、実は"肛門力"の衰えです。これを強化すれば腰痛も改善! その方法を公開します。
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腰痛は肛門力の低下が隠れた原因だった!
厚生労働省の国民生活基礎調査によると、人口の9%以上にあたる120 0万人もの人が腰痛を抱えているとさ れ、腰痛はまさに国民病ともいえます。
MyAge/OurAge世代にも腰痛もちの人は多いようですが、腰痛の大きな原因は何なのでしょうか? せたがや手技均整院の鈴木登士彦さんに伺いました。
「腰痛というと腰に原因があると思い がちですが、実は腰痛の原因の多くは腰以外にあります。私は長年、多くの腰痛の方を見てきたなかで、大半の人に共通していることがありました。それは下腹部の力が抜けていることです。 そしてさらに突き詰めたところ、〝肛門力〞が衰えているため下腹部に力が入らないということがわかったのです」
肛門力とはどういうものなのかをさらに詳しく伺いました。
「まず知っておいていただきたいのが体幹部の構造です。私たちの体の体幹部には、最深部に腹横筋という筋肉が脇腹を覆うように走り、その前側に腹直筋、後ろ側に脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)、上部に横隔膜、下部に骨盤底筋があります。これらの筋肉がエアバッグのように収縮することでお腹の圧=腹圧が生まれます。私たちが体幹部を真っすぐに起こしていられるのも、このエアバッグが正しく働くからです。腰痛は、これらの筋肉のうち、下から腹圧を支えている骨盤底筋に含まれる肛門括約筋という肛門を引き締める筋肉が衰えること、つまり、肛門力の衰えによって起こります」
体幹の"エアバッグシステム"
体幹部には前に腹直筋、後ろに脊柱起立筋、上に横隔膜、下に骨盤底筋があり、腹横筋が背中から脇腹を通って体幹を覆い、これらがエアバッグのように働いて体幹を支えています
次回は、腰痛が起こる仕組みや対処方法をご紹介します。
撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/薄葉英理(ロッセット) モデル/島村まみ スタイリスト/工藤満美 イラスト/きくちりえ(Softdesign) 取材・原文/和田美穂