40代、50代では実に4割以上がひざ痛を感じています!ひざ関節は複雑な構造ゆえ、痛みの現れ方は人それぞれ。それがまた原因を複雑にしているそうです。今回は、ひざ痛の一般的な治療法をご紹介します。
ひざ痛の一般的な治療法
ひざ痛は、症状の段階によってさまざまな治療法があります。特に女性に多い「変形性膝しつ関節症」は、日常生活にも支障をきたすので早めの対処が必要です。
物理療法
温熱、冷却、電気など、物理的な刺激により痛みをやわらげる治療法。血流を促して筋肉のこわばりを取ったり、炎症を抑えます。
薬物療法
炎症を抑えて痛みを軽くするもの。消炎鎮痛薬、漢方製剤などの内服薬、貼り薬、塗り薬、座薬などがあり、これらを併用することも。
運動療法
ストレッチや筋トレなどで血流を改善することで、関節内の組織の新陳代謝を促し、筋力をつけることで、ひざ関節への負担を軽減。
関節内注射
炎症で関節液が増えてしまった場合、注射器で関節液を抜きます。ほかに潤滑改善のヒアルロン酸、鎮痛のためステロイド注入なども。
装具療法
サポーターは関節を保護してひざへの負担や痛みを軽減。ひざ痛の原因となるO脚X脚の矯正にはインソールも効果が期待できます。
手術
変形性膝関節症と診断され、温存療法で痛みが改善せず、重症化する場合に行われます。骨切り術、人工膝関節置換術など。
次回は、ひざ痛の4つの原因をご紹介します。
撮影/フルフォード海 イラスト/木下綾乃 構成・原文/山村浩子