OurAge世代の多くが感じているひざの痛み。その原因は4つに分けられるそうです。これまでに、腰椎型、関節型、お皿型、筋肉型のタイプ別ひざ痛解消エクササイズをご紹介してきました。最終回の今回は、食生活と運動の観点から、ひざに優しい生活術を見ていきます。
お話を伺ったのは…
銅冶英雄さん
Hideo Doya
お茶の水整形外科 機能リハビリテーションクリニック院長。運動療法、オーダーメイド靴、栄養療法を組み合わせた治療が好評
食事は糖質のとりすぎに注意
ひざ痛の緩和には肥満解消が推奨されています。「私のおすすめは糖質をとりすぎない食事。主食の白米、パン、麺類を減らし、肉、魚、大豆食品、野菜などから、タンパク質、脂質、ビタミン類、食物繊維をしっかりとること。肥満解消だけでなく、骨や軟骨などの運動器を丈夫にするので、太っていない人にも効果的です」(銅冶先生)
肉、魚、卵、ブロッコリーや葉野菜などの緑黄色野菜、良質なオイルなどをしっかりとって、筋肉や骨の健康維持を!
運動は無理のない範囲で!
運動は、やりすぎるとひざの痛みを悪化させることも。「しかし、関節軟骨への適度な刺激は炎症を抑え、痛みをやわらげるほか、軟骨の代謝を促す効果も期待できます。ノルディックウォーキングや、プールでの水中ウォーキングはひざへの負担が減るのでおすすめです。あくまでも、痛みの出ない範囲で行うようにしてください」
2本のストックを使うノルディックウォーキングは、全身運動になり、自然の中を自分のペースで歩けばストレス解消にも!
撮影/フルフォード海 モデル/島村まみ イラスト/木下綾乃 構成・原文/山村浩子