でかけている時にスカートがくるくる回ってしまうのを経験したこと、ありませんか? 疑われる原因に応じて、歩きグセを正すストレッチやクセ緩めを実践して、そんなトラブルを解決!
お話をお伺いしたのは
森 拓郎さん
Takuro Mori
運動指導者。「rinato」にてボディメイクやダイエットを指導。著書に『いつものウォーキングが最強のボディメイクに変わる! やせウォーク4週間プログラム』(扶桑社)など
原因01 上半身の姿勢が悪い
ウォーキング中、一歩踏み出すごとに片脚立ちになるタイミングがあります。このとき上半身の姿勢が悪いと、全身が安定せず、うまく前に進めません。
「例えば猫背だと前かがみの歩き方、反り腰だと腰が引けたような歩き方に。どちらも骨盤と股関節の連動が悪いため、体重がうまく乗らず、お尻の筋肉が使われません。その結果、太ももやふくらはぎの負担が増え、脚が太くなるのです。足の疲れや腰痛、膝痛の原因にもなります」
猫背だと前かがみになって上半身が後ろに倒れる分、脚を前に出して歩くため脚に負担が
反り腰だと、つねに下半身で踏ん張った状態になり、ドスドスと歩くため脚太りの原因に
【改善クセ緩め】 裏ももを柔らかくする
前ももばかり使って歩いていると、裏ももやお尻の筋肉が硬くなりがち。この動きでしっかり緩めて。
左右各30〜60秒
椅子に浅めに腰かけ、背すじを伸ばします。骨盤に両手を当て、左脚を伸ばし、つま先を上に向けます。膝は軽く曲がっていてもOK
背中を丸めないように注意し、腰を反るようなイメージでこのまま上体をゆっくり前に倒します。おへそが地面を向くように骨盤を前に倒すこと。左ももが伸びるのを感じながら30〜60秒キープ。左右各1回
原因02 骨盤が傾いている
猫背や反り腰の姿勢は骨盤の角度にも影響が。
「猫背だと骨盤が後ろに、反り腰だと前に傾きます。骨盤が傾いている状態だと、腹筋と背筋の長さを等しく保てずどちらかに負担が偏るので、腰痛やポッコリお腹、膝や首の痛みが生じる原因に。
逆に、骨盤が傾いていないニュートラルな状態なら、歩くときも上半身と下半身がうまく連動するので、自然とお腹がへこむほか、お尻の筋肉が正しく使われて脚への負担も減らすことができます」
【改善クセ緩め】 裏ももを柔らかくする
やり方は上の原因1を参照。
【改善ストレッチ】 股関節
股関節が硬いとお尻が動かず、脚の力だけで歩くので太ももに負担がかかります。ストレッチで柔軟性を高めて。
左右各30〜60秒
両膝を軽く曲げて床に座り、両手を体の後ろにつき、左足を右膝の上あたりに引っかけます
左脚を両手で抱えて股関節を伸ばし、左ももとお腹がくっつくように引き寄せます。お尻やももの奥が伸びているのを感じながら30〜60秒キープ。左右各1回ずつ
【改善ストレッチ】 前もも
股関節が硬いと前ももに負担がかかり、筋肉が発達して太くなってしまうことに。前ももをよく伸ばして、張りの解消を。
左右各30〜40秒
右側を下にして横になり、曲げた右腕に頭を乗せます。下になった右脚は直角に曲げ、上になった左脚は真っすぐ伸ばします
左膝を後ろに曲げ、左手でつま先を持ち、左足のかかとをお尻に近づけて前ももをストレッチ。腰が反らないように注意し、息を止めずに30〜40秒キープ。左右各1回ずつ
撮影/城 健太(vale.)<人物> ヘア&メイク/木下 優(ロッセット) モデル/鈴木サチ スタイリスト/工藤満美 取材・原文/和田美穂
※この記事はMyAge2020年冬号に掲載されたものです。記事中の商品の価格は、税抜価格で表示されています。商品をお買い求めの際は消費税を含めた総額をご確認ください。