骨盤底筋が上手に使えると、ぽっこりお腹を撃退する腹横筋も働きます。正しく動かせているかセルフチェックもできるので、ぜひ試してみて!
教えていただいたのは
中村雄一さん
Yuichi Nakamura
理学療法士。筋膜マニピュレーション認定スペシャリスト。動きの癖や姿勢から痛みを解消する専門家でもあり、便秘、冷え、生理痛など自律神経系の不調ケアも得意
半田 瞳さん
Hitomi Handa
理学療法士。筋膜マニピュレーション認定スペシャリスト。骨盤底筋と尿失禁の研究を専門に行い、多くの論文を発表。独自に開発した骨盤底筋体操の有効性も科学的に証明
間違った使い方ではお腹はへこまない!
骨盤底筋の再教育
骨盤底筋が使えるとお腹を支える腹横筋も働く!
最近はメジャーになってきた骨盤底筋。尿トラブル予防のためだけでなく、お腹を引き締めるのにも骨盤底筋トレーニングは必須です。ただし間違った動かし方をしていると、いくら続けても効果が出ないもの。
骨盤底筋とともに動くのが、まさにぽっこりお腹を撃退する腹横筋です(「ぽっこりお腹」凹ませ<理論編③>でおさらいを)。骨盤底筋を動かすこと自体はとても小さな動きですが、ぽっこりお腹に作用する力はとても大きいのです。
「自分ではちゃんと使えていると思っても、実際は間違えている人が少なくありません。私たちのサロンではエコーを使ってチェックしますが、自分で確認する方法もあるので、この機会に骨盤底筋を再教育してあげましょう」(半田瞳さん)
正しく動かせているかセルフチェック!
骨盤底筋が的確に動いているかどうかは、自分で確かめることができます。長年、知らずに間違った動かし方をしてきた人も多いので、これからのためにも、今、正しい使い方に修正しておきたいもの。
「会陰の中心」の動きでチェック
会陰(腟と肛門の間)に指を軽く当て、引き上げたときにすっと持ち上がるのが正しい動き。
お風呂なら直接指を腟に入れてチェック
腟に指を1本入れ 、骨盤底筋を引き上げたとき、指が腟の中に吸い込まれていくのが正解。逆に外に押し出されてしまう人は、動かし方が間違っています。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/蓮見則子