自分では気づきにくいけれど、実は肥満や“老け”が如実に表れるのが背中。話題の「背活(せなかつ)」メソッドですっきり背中になって、見た目も一気に若返りましょう!
お話を伺ったのは
玉置達彦さん
Tatsuhiko Tamaki
STELLA GYM代表。パーソナルトレーナー。理想のボディに導くストレッチやトレーニングが人気で、女優やYouTuberなどの著名人の顧客も多数。著書に『背中から見た目印象を変える 13の「背活(せなかつ)」メソッド』(主婦の友社)などがある
知らぬ間に“むっくり背中”になっていませんか?
自分では見えないだけに無自覚だけれど、肥満や加齢で“むっくり”しがちなのが背中。ふと気がつけば「厚みのある人」に…。
「背中の筋肉は意識しないと使われにくいので、加齢とともに背中の筋肉が衰えて余分な脂肪がつきがち。さらに今はコロナ禍のステイホームで、パソコンやスマホに向かって背中を丸めて作業をする時間が長くなり、“老け背中”になっている人が増えています」
という玉置達彦さんがおすすめするのが、「背活」メソッド。
「背中むっくりを解消するのは、筋膜リリース、ストレッチ、筋トレの3ステップ。まず硬くなった胸や腕、脇の筋膜を緩めて背中を開きやすくし、次にストレッチで縮んだ筋肉を伸ばします。最後に筋トレで背中の筋肉を鍛えるので効果的に美背中に。1日1種類でもいいので実践してください」
背活メソッドの3STEP
日頃の悪い姿勢で硬くなっている背中の筋膜や筋肉を、筋膜リリース&ストレッチで緩めてから筋トレを行うので、効果が確実!
STEP1
硬い背中を動きやすい状態に
筋膜リリース
全身の筋肉を覆う筋膜が硬いと筋肉の動きが邪魔されるので、まず緩める必要があります。特に胸、腕、脇の筋膜が硬くなると、背中の筋肉が動きにくいので、筋膜リリースでこれらの部分を緩めます。
STEP2
背中全体の柔軟性をアップ
ストレッチ
次にストレッチで、縮んだ胸を開いたり、硬くなった背中や脇を伸ばしたり、肩甲骨の動きをよくして背中全体の柔軟性を高めます。筋肉がバランスよく使われる状態になり、体の歪みも改善。
STEP3
背中をさらに引き締める
筋トレ
ストレッチで整えた背中の正しいポジションを維持できるように、背中の筋肉を鍛えます。背中や脇の引き締め、くびれづくり、背中の縦すじを際立たせるなどの効果もあり、さらに美背中に。
背中が変わると、こんなメリットが!
「背活」メソッドをすると背中がすっきりきれいになるだけでなく、こんなにたくさんのメリットが!
●姿勢がきれいになる
「背活」メソッドをすると猫背と巻き肩が改善。背すじが伸びることで骨格が正しいポジションになると、姿勢を支える筋肉が正しく働くようになるので、姿勢も美しく。
●ウエストがくびれる
猫背姿勢で腰椎の動きが悪くなると、脇腹の腹斜筋が使われず、腰まわりに脂肪がつく原因に。「背活」メソッドには腰をひねる動きも多いので腹斜筋が刺激され、くびれが実現。
●小顔になる
「背活」メソッドで背中まわりを動かすと、あごまわりの血液やリンパの流れもよくなるうえ、胸が開いて顔が引き上がりやすくなるので、フェイスラインがシャープになり小顔に。
●肩こり・腰痛改善
背中全体の筋肉をよく動かし、猫背や巻き肩も改善していくので、肩の僧帽筋の緊張がほぐれて血流がよくなり、肩こりが改善。背骨全体の動きがよくなるので、腰痛も改善。
●バストアップ
「背活」メソッドは、最初に筋膜リリースで縮んだ大胸筋の筋膜を緩めます。さらにストレッチで丸まった背中を開くので、胸が開いて姿勢がよくなり、バストの位置がアップ。
●脇のハミ肉解消
硬くなった脇の筋膜を緩めたうえで、ストレッチで背中や脇の筋肉の動きをよくして、最後に筋トレで鍛えるので、脂肪が効率よく落ち、脇のハミ肉もすっきり解消。
次回は、背活(せなかつ)メソッドでまずやるべき【筋膜リリース】の方法をご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/和田美穂