筋膜リリースは、なんとなくできているように見えても、我流では安全性も確実性も低い場合も。トレーナーで筋膜リリースのスペシャリストでもある酒井大輔さんが、セルフ筋膜リリースの疑問にお答えします。
セルフ筋膜リリースQ&A
Q 筋膜リリースするのに注意が必要な人は?
骨粗しょう症の人、糖尿病で感覚が鈍っている人は医師の診断をあおいで。下肢静脈瘤がある人は患部への圧のかかりすぎに注意。姿勢の変化で血圧が変動するため、高血圧と診断されている人も慎重に。
Q 副反応は起こらないの?
初めて行う場合など、もみ返しのような痛みが出ることもありますが、2日ほどで痛みが去れば問題ありません。もしも内出血や炎症が起きてしまった場合は強すぎです。もっと優しく行いましょう。
Q どのくらいの頻度で行えばよい?
頻度に決まりはありません。体中こわばっている感じがする人は、リラックスしてできれば毎日でもOK。運動習慣のある人は運動の前後に。体に痛みがある人は、強すぎやりすぎにくれぐれも注意を。
Q 痛すぎるけど続けてもいいの?
筋膜の滑りが悪くなっているときは、リリース中にある程度痛みを感じるのが普通です。ただ、呼吸が止まるほどの痛みは強すぎる証拠。呼吸ができているかどうかを強度の目安にするといいでしょう。
お話を伺ったのは
酒井大輔さん
Daisuke Sakai
1974年生まれ。全米アスレティックトレーナー協会公認アスレティックトレーナー(NATA-ATC)。数々のスポーツチームのサポート、10年間の船橋整形外科病院勤務を経て、現在は地域密着型のコンディショニングスタジオ「船橋オルトベース」主宰。イオンスポーツクラブのスタッフ育成などにも従事。
構成・原文/蓮見則子