猫背やカメ首の原因となる生活習慣の改善に、毎日続けたい動作をご紹介します。
やりがちな姿勢と反対の動作を取り入れる
体にかかるストレスの代表が、スマホやパソコンの操作時の前かがみの姿勢。
「意識してよい姿勢を組み込み、丸まった背中を伸ばします。またハイヒールのときは、膝の屈伸などのストレッチを。反対の動作で、筋肉や靱帯、関節へのストレスを逃します」(山口正貴さん)
●ハイヒールのときは屈伸をこまめに
不安定さのバランスをとろうと、特に反り腰になりがち。反り腰はやがて猫背に移行します。膝の屈伸と腰を丸める姿勢をこまめに挟みましょう
●スマホ操作時は首と背中を伸ばす
スマホ操作時の前かがみ姿勢は、カメ首の大きな原因。あごを引いて、背すじを伸ばす姿勢を、時々組み込むようにしましょう
姿勢の改善は生活習慣から
姿勢を改善するためには、まずは毎日の生活習慣の見直しから!
「ポイントは体にかかる“ストレスを上手に逃していく”こと。そして、少しずつ“よい姿勢の時間を長くする”ことです。こうすることで、体がこり固まるのを防ぎ、背筋を鍛えることができます」(山口正貴さん)。
この毎日の小さな積み重ねが大きな差に!
教えていただいたのは
山口正貴さん
Masataka Yamaguchi
1980年生まれ。東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 理学療法士。2016年の研究論文で日本理学療法士学会の第8回優秀論文表彰で優秀賞を受賞。著書に『背骨の医学』(さくら舎)、『「ねたままストレッチ」で腰痛は治る!』(集英社)など
撮影/高山浩数 イラスト/おおさかあゆみ 構成・原文/山村浩子