毎日の睡眠や長時間のデスクワークで、姿勢の悪化を起こさない方法を、理学療法士の山口正貴さんに教えていただきました。
椅子や寝具はタオルで微調整を
「長時間のデスクワークや睡眠時は、机や椅子、寝具が体に合っていないと、姿勢の悪化の原因に。タオルを上手に活用して、姿勢のサポートを!」
●合わない机と椅子に要注意!
デスクワーク時の姿勢は、ひじ、股関節、膝がそれぞれ90度になるのが理想。机と椅子の高さを調整し、場合によっては、背中部分にタオルを入れて、姿勢をサポートするのもいいでしょう
●枕には首と背中を支える工夫を
たたんだタオルを枕の左右に1〜2枚ずつ置き、首の部分に丸めたタオルを当てます。するとあお向けのときは首が支えられ、横向きのときにも、首を真っすぐ保つことができます
姿勢の改善は生活習慣から
姿勢を改善するためには、まずは毎日の生活習慣の見直しから!
「ポイントは体にかかる“ストレスを上手に逃していく”こと。そして、少しずつ“よい姿勢の時間を長くする”ことです。こうすることで、体がこり固まるのを防ぎ、背筋を鍛えることができます」(山口正貴さん)。
この毎日の小さな積み重ねが大きな差に!
教えていただいたのは
山口正貴さん
Masataka Yamaguchi
1980年生まれ。東京大学医学部附属病院リハビリテーション部 理学療法士。2016年の研究論文で日本理学療法士学会の第8回優秀論文表彰で優秀賞を受賞。著書に『背骨の医学』(さくら舎)、『「ねたままストレッチ」で腰痛は治る!』(集英社)など
撮影/高山浩数 イラスト/おおさかあゆみ 構成・原文/山村浩子