たんぱく質不足が懸念され続けている現代。国立栄養研究所が発表したデータによると、日本人女性のたんぱく質摂取量はここ数年では下げ止まり傾向にあるものの、不足している状態なのは変わっていません。
「厚生労働省が設定している食事摂取基準では1日あたり50gのたんぱく質が目安とされていますが、これは病気にならないギリギリの推奨量ですから、実は50gでも足りているとは言えないのです」とは、赤坂ファミリークリニック院長の伊藤明子(みつこ)先生。
「全身の約16%はたんぱく質で構成されており、体内には少なくとも1万種類のたんぱく質が存在しています。そのたんぱく質を構成するアミノ酸は20種類。自分ではつくることが出来ない必須アミノ酸はもちろん、細胞や腸内細菌でつくり出せる非必須アミノ酸も体内で蓄積されないため、不足しないよう毎日補う必要があります」
体内に溜めることが出来ず、すぐに代謝されてしまうのがたんぱく質、と伊藤先生。例えば夕飯に焼肉を食べたとしても、早いものでは食べて3分で分解されてしまうため、翌朝にもたんぱく質を摂取しないと不足してしまうことに。自分では食事に気をつけているつもりでも、体内ですぐに分解されて使われてしまうから私たちはたんぱく質不足になりやすかったのです。
「たんぱく質が不足すると、筋骨格の脆弱化や筋力低下で元気がなくなる、体力が衰えるなどの不調が起きてきます。当院の受診者でも、やたら疲れるという人、冷えている人はたんぱく質が足りてない場合がほとんど」
そのほか、たんぱく質で出来ている皮膚や髪も劣化していく傾向に。メンタル面も不安定になったりと、いいことはひとつもありません。
「理想は、植物性と動物性のたんぱく質を必ず組み合わせて、手のひらいっぱい分くらいを目安に毎食摂ること。1日3回が難しければ、間食にたんぱく質を選ぶようにするとよいでしょう」
植物性と動物性のたんぱく、ダブルで摂るのがいい理由
さて、植物性と動物性のたんぱく質を組み合わせて摂るとどんなメリットが? この点については、キューサイの研究開発部 森田愛子さんが説明してくれました。
ケール青汁でおなじみのキューサイではさまざまな健康食品を発売。写真中央の「大人のダブルたんぱく」(税込¥3,300、定期購入だと10%オフに)はOurAge世代に人気とか。
「女性を対象に栄養摂取の意識調査を実施したところ、脂質を制限しているという声が多くありました。たんぱく質を食事で多く摂ろうとした時、動物性の場合では同時に脂質も多く摂取してしまいます」
植物性たんぱく質は豆や豆腐などに含まれ、植物繊維も同時に摂れて脂肪燃焼効果も高いとされています。一方、肉や魚介、卵などの動物性たんぱく質には必須アミノ酸が多く含まれ、特に筋肉合成に関わるロイシンも豊富。筋力が衰えてくるOurAge世代は、脂質が気になるとはいえ、動物性たんぱく質も積極的に摂りたい栄養素なのです。
「そこで当社では、たんぱく質の種類によって吸収パターンが異なることに着目し、植物性と動物性のたんぱく質を同時に摂ることによる筋肉の合成促進、萎縮抑制の効果を検証しました」
キューサイの研究によると、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を同時摂取すると、動物性たんぱく質だけを取った場合よりも体内に効率良く吸収され、さらに、筋肉量も高かったとのことです。
その研究から生まれたのが1食分20Kcalと低カロリーな『大人のダブルたんぱく』。両方の栄養効果が1度に摂れるだけでなく、吸収性が持続するので、血中たんぱく質濃度も長く保てるのが特徴とか。パウダータイプなので、ドリンクや料理に混ぜれば手軽に不足分を補えます。
取材・文/佐藤素美