ここ数年のコロナ禍の影響などもあり、健康への意識が高まっています。
巷にはさまざまな健康情報があふれていますが、そんな中でも特に40代、50代の女性が知っておきたい、気になるキーワードをピックアップして解説します。
今回取り上げるキーワードは、「ヘパリン類似物質」です。
この言葉、最近、ドラッグストアのコスメ売り場などで目にしたことがあるという人は多いかもしれませんね。
実際、ヘパリン類似物質が配合された化粧品はとても増えています。
今回は、この成分を配合したスキンケアシリーズ「カルテHD」のコスメが人気の、コーセー マルホ ファーマ株式会社に取材しました。
ではここから、ヘパリン類似物質とはどういう成分なのか、見ていきましょう。
「ヘパリン類似物質」を配合した保湿コスメが急増し、人気に。
ドラッグストアなどで手軽に買えるのも魅力
ヘパリン類似物質が最初に話題になったのは、数年前のこと。
その保湿力の高さに気づいた人たちの間で徐々に評判に。
その後、一般の人が使用しやすい化粧品に応用する研究が進み、各メーカーによって開発されました。
ヘパリン類似物質が配合された医薬部外品の化粧品がたくさん登場し、手軽にドラッグストアなどで買えるようになったことで、この成分名が広く知られるようになってきたのです。
ヘパリン類似物質は、角層内に「うるおい」をしっかりためておける肌に導く
では、そんなヘパリン類似物質の働きをチェックしてみましょう。
私たちの体には、ヘパリンという糖類の一種である成分が存在しますが、このヘパリンに構造が似ていることから名づけられたのがヘパリン類似物質です。
この成分には高い保湿作用があることがわかっています。
ヘパリン類似物質は、水を引き寄せてギュッと抱え込むための「親水基」という“手”をたくさん持っているので、保水力に優れているのです。
上は、ヘパリン類似物質の基本単位構造のイメージ図。
ヘパリン類似物質はムコ多糖類の多硫酸エステルで、多くの親水基を持ち、高い保湿能力があります。
さらに、ヘパリン類似物質には、肌のうるおい構造(角層ラメラ)を立て直す働きもあります。
肌の表面には、わずか0.02㎜という食品用ラップフィルム1枚ほどの厚さしかない角層があります。
その中で水分と油分がミルフィーユ状に積み重なり、まさにラップのように肌を乾燥や外部刺激から守ってくれています。
これが、うるおい構造(角層ラメラ)です。
この構造がきちんと整っている肌は、外部刺激の影響を受けにくく、うるおいをしっかり肌内部にとどめられるので、健やかな肌を保つことができます。
ただ、この構造はとても薄く繊細で、紫外線や摩擦など、ちょっとしたことがきっかけで乱れてしまうことがあります。
すると、肌内部の水分が逃げてしまい、乾燥によるトラブルが起きたり、外部刺激に弱くなって敏感肌に傾いたりしてしまうことも。
そこで活躍するのがヘパリン類似物質です。
ヘパリン類似物質は、うるおい構造(角層ラメラ)を立て直して健やかな肌に戻し、肌内部の水分量を増加させ、きめを整えます。
使い続けることで、自ら水分を抱え込める肌になっていき、肌あれしにくい肌に導いてくれるのです。
──40代、50代の更年期になると、今まで以上に肌のうるおいが失われ、肌あれが起きたり、敏感肌に傾きやすくなったりする傾向があります。
そんな人にも、ヘパリン類似物質が配合されたコスメはおすすめ。
ヘパリン類似物質のうるおい構造(角層ラメラ)を立て直す力でバリア機能が整うと、揺らぎにくい肌に近づけるのです。
スキンケアブランド「カルテHD」のコスメは、「ヘパリン類似物質HD」(※1)を配合。
うるおい構造(角層ラメラ)をしっかり保てる肌に導きます
ヘパリン類似物質が配合された医薬部外品の化粧品は、乾燥肌や敏感肌の人、肌あれに悩む人などを中心に人気が高まっています。
そのひとつが、化粧品会社コーセー マルホ ファーマのスキンケアブランド「カルテHD」のコスメ。
美容ライターや美容エディターなど美容のプロからも人気で、新製品が出るたびに注目されています。
上が、コーセー マルホ ファーマの「カルテHD」の全商品。
フェイスケア、ボディケア、ハンドケア用がそろっています。トータルで全身を健やかに保湿できるラインナップ。
顔、手足、その他ボディの乾燥やゴワつきが気になる部分に。
<左から>
カルテHD モイスチュア クレンジング オイルジェル 130g¥1,320、同 モイスチュア ウォッシングフォーム 150ml ¥1,320、同 モイスチュア ローション 150ml¥1,980、同 モイスチュア エマルジョン 120ml¥1,980、同 モイスチュア クリーム 40g¥2,530 など。
上写真のすべての商品が医薬部外品です。
すべての商品の詳細は、WEBサイト コーセー マルホ ファーマ 「カルテHD」 公式サイト をご覧ください。
アイテムの種類としては…
メイク落としオイルジェル、泡洗顔料、化粧水、乳液、クリームなどの基本的なスキンケアアイテムのほか、忙しい人に便利な、オールインワンゲルやオールインワン美容液も。
そのほか、いつでもどこでも肌あれ予防ができるミスト化粧水や高保湿バーム、乾燥も気になるけれどテカリや毛穴も気になる人向けの化粧水・乳液・オールインワンゲル、さらにハンドクリーム、全身用ローション乳液タイプなど、幅広いラインナップになっています。
価格も手頃で、普段使いにぴったり。
コーセー マルホ ファーマは、化粧品メーカーの「コーセー」と、皮膚科学領域の研究に特化した企業「マルホ」の合弁会社で、2019年に誕生。
そして生まれたのが、乾燥による肌トラブルに悩む人のために開発されたスキンケアブランド「カルテHD」シリーズです。
クレンジングと洗顔料を除くすべてのアイテムに、長年の実績を誇るマルホのヘパリン類似物質HD※が配合され、肌のうるおい構造(角層ラメラ)にアプローチします。
そのほか、肌あれ防止有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムや、スクワラン(※2)、濃グリセリン、3種のアミノ酸など、厳選した7つの保湿成分「うるおいバリアCPX」も配合。
さらに、うるおいを角層の奥まで届ける「うるおい浸透カプセル」技術や、うるおいの膜があれた肌の凹凸を整えて保護する、「うるおいキープヴェール」などの技術も採用されています。
無香料、無着色、アルコールフリーなのもうれしい点。
摩擦を抑えたまろやかな肌あたりなので、肌トラブルが気になるときにも心地よく使うことができます。
また、「カルテHD」のコスメは、化粧品会社コーセーが長年研究してきた知見や技術も応用されているため、“保湿力が優れていること”にプラスして、“快適に使えること”も追究されています。
のびのよさや、感触の気持ちよさ、容器の使いやすさなど、ストレスなく心地よく使える工夫がされているのも、支持されている理由。
肌トラブル対策のための保湿コスメ=ベタつく、という印象は過去のもの。
快適に使えるテクスチャーのものがどんどん開発されています。
──年齢を重ねるにつれ、なかなか改善しない肌あれや乾燥が気になっている人は、ヘパリン類似物質配合のコスメ、ぜひお試しください。
※1 「ヘパリン類似物質HD」はヘパリン類似物質のことです
※2 カルテHD モイスチュア ウォッシングフォーム、同 モイスチュア エマルジョン、同 バランスケア ゲル、同 モイスチュア キー、同 モイスチュア ミストローション を除く
取材・文/和田美穂 取材協力、写真・資料提供/コーセー マルホ ファーマ 写真/写真AC(女性の写真)