悪性ならがん
よく行われている超音波検査やマンモグラフィーは、腫瘍があるかどうかを判断するためのものです。
無事(?)腫瘍が見つかったら、次はそれが良性か悪性かを判断しなければなりません。
そのため、患部に針を刺して組織の一部を採取する検査をします。これを細胞生検(鍼性検査)と呼びます。がん細胞はいびつな形をしていることが多く、取り出すことで見やすいように色を付けたり、顕微鏡で形を見ることで、良性か悪性か、つまり「がん細胞かどうか」を判断できる、というわけです。
検査の種類はいくつかあり、一番シンプルな方法は細胞診という直接注射器で針を指して細胞を採取する方法、そしてもう少し太い専用の針で組織そのものを切り取ってくる針生検(CNB)です。
しかし、これらの方法は、場所を的確に狙うことがなかなか難しいそうで、私の場合はより確実性のあるマンモトーム生検を左右双方の乳房に行うことになりました。
マントーム生検の針はなんとφ5mmある
マンモトーム生検は、局所麻酔をし、小さな傷を患部近くに作り、そこからφ3~5mm(!)程度の針状の器具を入れて組織を吸引します。繰り返しますがφ5mmです!
φ5mmってかなり太くない・・・・??
なんかすごく痛そう。
内心恐怖を感じながら検査へ。
実際の検査は、局所麻酔をしているのでそこまで痛いとは感じないものの、触られている実感と鈍い痛みはありました。さらにはエコーを併用して患部の場所を確認しながら行うので、胸の中で器具であちらこちらを探している様子も感じられ、正直受けていて気持ちのよい検査ではありませんでした。(あくまで私の場合)。
それに、そんなに探すんだ、というのも意外なものでした。
実は、私の腫瘍はかなりわかりにくい部分にあり、通常の婦人科健診では見つからなかった可能性が高かったと言われていました。そんな場所だったので、どうも腫瘍の正しい位置をまず探すのが大変だったようなのです。
確かにやたらめったら適当に組織をとられては困ります。
でも、正直「こんなに探さないとわからないなんて、がんって“ある!!”と思って探さないと見つからないものなのかなあ」などと、検査中にぼんやりと思っていたことを覚えています。