目の動きをよくして、脳を活性化させるビジョントレーニング。今回は体のコントロール力を高める"運動"をご紹介。目と脳、体の動きの連動がよくなると、正確な空間把握が行えるようになるそう。頭や足を物などにぶつけることが少なくなるかもしれませんよ。
(ビジョントレーニング)その3
体のコントロール力を高める
【運動】
体の中心軸を作ったうえで、視覚情報に対して、体全体の動きをコントロールできるようにするのが"運動"です。自分の体をイメージする力と、体の動きの精度を高めます。これで家具に足をぶつけることもなくなる!?
まず最初にやってみよう
ゆりかご
目で見る情報と、体の動きのチームワークをよくするための基本の運動です。体をイメージする力がアップして、普段は見えない体の後ろ側にも意識が向くようになったり、頭や足をぶつけることが少なくなったりする効果が。
膝を抱えて
背中でゆらゆらと
仰向けになって、膝を抱えたまま、前後にゆらゆらと体を揺すりましょう。これを10回繰り返します
難易度高め。
でも効果高し
大仏
大仏のように座り、その状態から横に倒れ、背中側を使って、半円を描くようにぐるんと回転する運動です。体の中にある感覚器やセンサーを刺激するので、自分の体が今どう動いているのか、どれぐらい傾いているのかなどを把握する能力がアップします。
自分の後方にたっぷりスペースをとりましょう。まずは足の裏同士をくっつけて座ります
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お尻の左側に体重を乗せ、体を左に傾けます。体の左側が床に着くと、体が回転を始めます
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背中側で、反時計回りに半円を描くように回転します。後頭部を打たないよう背中を丸め、頭は持ち上げた状態で行って
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体の右側が床に着いたら、右前方に向かって勢いをつけるようにすると、起き上がれます
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起き上がったら、1と同様の、前を向いて座る体勢に戻ります。これで1回転目が終了
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【再び1→5を行う】お尻の左側に体重を乗せ、体を左に傾け、左側が床に着いたら回転開始
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背中側を使って、反時計回りに半円を描くように、体の右側が床に着くまで回転します
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体の右側が床に着いたら、右前方へと勢いをつけて起き上がり、1の体勢に。2回転目が終了
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【再び1→5を行う】お尻の左側に体重を乗せ、体を左に傾け、左側が床に着いたら回転開始
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背中側を使って反時計回りに回転し、体の右側が床に着いたら、勢いをつけて起き上がります
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前向きに起き上がって座ったら、3回転目が終了。次は逆回転で、1~11を行ってみましょう
POINT
□ 背中を丸めて、後頭部が 床に着かないように注意。
□ なるべく止まらずに、動いたときの勢いや反動を利用して起き上がります。
□ 慣れてきたらスピードを上げて、連続して回転してみましょう。
次回は「『酸化ストレス』と『慢性炎症』対策で、目の健康寿命を延ばす」をご紹介します。
イラスト/かくたりかこ 取材・原文/大石久恵