健康診断の「血糖値」の数値だけでは判明しない「隠れ高血糖」の女性が多数いることがわかってきました。「隠れ高血糖」を放置していると、糖尿病の発症リスクだけでなく、動脈硬化や骨粗しょう症などのリスクも高くなります。
血糖値を上げない鉄則8(後編)
健康のためによかれと思って実践していることが、実は間違っていた…というのはよくあること。健康的な体づくりを目指す人がうっかりやってしまいがちな血糖値に関する間違いポイントをピックアップ。これら8つの鉄則を守って、血糖値を上げない食生活を目指しましょう!
5 タンパク質は筋肉の元になる大切な栄養素
カロリー制限は危険!
カロリーを考えてタンパク質や脂質をセーブするのはNG。特にタンパク質は筋肉の元になる栄養素であり、その筋肉を鍛えることでインスリンの効きもよくなります。肉や魚をあまり食べない人は筋肉の量が少なく、体力も低下しがち。卵 やチーズ、豆乳など、手軽にとれるタンパク質の活用を。
肉・魚介類・大豆製品・卵など、タンパク質を豊富に含む食品は積極的に食べたいもの。タンパク質はロカボ(穏やかな糖質制限食)の強い味方です。もちろん葉物野菜、油脂、乳製品、海藻・きのこ類なども、たっぷり食べても大丈夫です!
6 多い? 少ない? 糖質比較してみると?
ロカボでは、食べてはいけないものはありません。ご飯もパンもスイーツも、毎日食べていいのです。ただし分量に気をつけることが大切。ロカボを実践する際には、糖質の多い・少ないを大まかに把握しておくと便利です。糖質が多いものは量を控えめに、少ないものはたくさん食べてOK!
7 「朝の果物は金」ではない
果物を朝からメインで食べる=ヘルシー、は間違い。フレッシュフルーツの糖質量(100g中)は、バナナ21.4g、りんご14.3g、キウイフルーツ11gと結構高め。ドライフルーツはさらに糖質が多くなります。果物はスイーツと同じ。間食やデザートに。
8 隠れ糖質に注意
食品には、ヘルシーに見えて実は糖質が高いもの、控えたほうがよいように見えて実はヘルシーなものがあります。例えばカロリーが高いフォワグラ、大トロ、ステーキ、 アボカド、ナッツ類は、糖質が少ない食品たち。たっぷり食べても中性脂肪はたまりません。反対に、意外に糖質が多い食品には下記のようなものがあります。
●フルーツ・野菜ジュース ●スムージー ●根菜類、果物 ●せんべい ●春雨 ●玄米、そば ●ドライフルーツ ●シリアル
イラスト/本田佳世 構成・原文/上田恵子