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「大腸力」アップの決め手、短鎖脂肪酸を増やす「菌とエサ」って?

松井輝明さん

松井輝明さん

帝京平成大学 健康メディカル学部健康栄養学科、健康科学研究科健康栄養学専攻長・教授。日本大学医学部准教授を経て現職。著書に『大腸活のすすめ』(朝日新聞出版)

美と健康をもたらすスーパー物質「短鎖脂肪酸」は、

毎日の食事で増やすことができます。そのポイントをチェック!

 

 

短鎖脂肪酸を作るのは

「ビフィズス菌と酪酸菌」!

 

私たちの体に有益な働きをする「短鎖脂肪酸」。大腸劣化が進む背景には、このスーパー物質の減少が大きくかかわっているといいます。では、どうしたら短鎖脂肪酸を増やすことができる のでしょう?

「それは毎日の食事にかかっています」と松井先生。

 

「腸内でいい働きをする代表的なものにビフィズス菌と酪酸菌があります。これらが十分に活動している大腸内では、腐敗菌などの有害な細菌が活動で きず、いい状態を保ちます。そして、こうしたいい菌は"水溶性食物繊維"をエサにして、その発酵物として短鎖脂肪酸を産生するのです」

 

つまり、食事で水溶性食物繊維と、ビフィズス菌や酪酸菌を摂取すると、これらの菌が活発になる→スーパー物質の短鎖脂肪酸をたっぷり産生→腸内を酸性化して健康に保つ…というサイクルによって大腸内の好環境を作ることができるのです。

 

「もともと日本人の大腸にはビフィズス菌や酪酸菌は多く存在していますが、加齢や食事の偏り、誤ったダイエットなどで減少してしまいます。大腸劣化の進む 40 代〜 50 代こそ、食事を見直して劣化を食い止めることが大切です」

 

 

 

水溶性食物繊維がビフィズス菌や酪酸菌のエサになり、その代謝物として短鎖脂肪酸が産生されます。

ビフィズス菌はヨーグルト、酪酸菌はぬか漬けなどに豊富。

特に酪酸菌が作る短鎖脂肪酸には、免疫力アップ、肥満やアレルギー予防の効果があります。

 

 

 

次回は、「腸活」にかかせない最新医療でも注目の「シンバイオティクス」について詳しくご紹介します。

 

 

イラスト/ハヤシコウ 取材・原文/山村浩子

 

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